JICA海外協力隊の世界日記

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タイプーサム

2月9日はタイプーサムというヒンドゥー教徒のお祭りがありました。

カバティとよばれる神輿を担いで寺院まで行き、お祈りをします。

神輿には様々な形、種類があります。神輿の重さは大きい物で45キロになるそうです。

それを何時間も担ぎ、途中で降ろすことなく歩きます。

担ぐ人は敬虔な信者で願い事が叶った人や願掛けとして行うそうです。

実は神輿を担ぐだけではなく、顔や身体に針を刺して苦行をします。

さらに3年連続で行わなければならないそうです。

付き添いの家族や友人と一緒に丘の上の寺院まで何時間もかけて歩きます。

炎天下の中、目的の寺院まで裸足で歩いていました。

口に針を刺しているので、食べ物は食べられず、水分補給のみのようです。

家族や友人がずっと付き添ってサポートする姿が印象的でした。

丘の上の寺院はとても立派で、この寺院の中でやっと全身の針を取ることができます。

針を取るのも家族と友人で、さすがに痛くて顔を歪める人もいました。

神聖な灰を穴につけて止血をしていました。

「痛くないですか?」と質問すると、「神に祈っているから痛くないよ」と返答する人や「痛い」と言う人もいました。

「痛い」と答えた人には「針を刺す時と抜く時どちらが痛いですか?」と質問すると「両方」と言っていました。

ごもっともな返答でした。

寺院では靴を脱いで入るのですが、コンクリートが熱されてとても熱くて驚きました。

彼らは何時間もこの熱されたコンクリートを裸足で歩いていたのを思い出し、本当にすごいと思いました。

今回間近でお祭りを見ることができ、彼らの信仰心を感じることができました。

日本では宗教に関する行事が少ないですが、マレーシアでは他民族で宗教も様々なので

宗教行事を経験することで宗教について考える機会が多くなりました。

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