JICA海外協力隊の世界日記

えがお Diary

思いっきりシュートを打とう!

こんにちは!
今回は活動のお話です。
以前、ご紹介した活動場所の小学校のグラウンド…
そう、「ゴールネット」がなかったんです。
なので、練習ではいつも、シュートを打っては草むらに拾いに行く…という何とも面倒な、そして集中力の続かない効率の悪い時間の使い方をしていました。
子ども達も、ボールをいちいち拾いに行くのが嫌なので、シュートは軽く投げるだけ、キーパーに取らせるなど…これではまったく技術の向上になりませんでした。
一度、壁にゴールの大きさの枠を作って、的当てゲームをしたことがあるんです。
その練習は、子ども達に大ウケで、壁に向かって思いっきりボールを投げる姿に感動しました。
なのでやはり、ゴールネットをつけてあげたら、きっとこの子達はもっと思いっきりシュートを打って、ハンドボールがもっともっと好きになってくれるのでは、と考え、取り付けました。

”蚊帳”を使って作りました。
エチオピアのマラリアへの危険性は他のアフリカ諸国に比べれば低いですが、一般家庭にはベッドに蚊帳が取り付けられています。
なので、現地での調達が可能です。(1000円くらい)
以前、同じくエチオピアでバドミントンを教えている隊員が、蚊帳でバドミントンのネットを作成したことを聞き、ハンドボールでもゴールネットとして代用できるのではないか?と考え挑戦してみました。
見事、ぴったりの大きさで、ゴールネットに早変わりしました。
はじめ、私が蚊帳を持ってグラウンドに到着した時には、「ザンゼラ?※現地語で”蚊帳”」 と首をかしげていましたが、みんなで協力して取り付けたあとは、子どもも大人もおおはしゃぎ!
みんなでシュート練習を楽しむことができました。
シュートが決まって、ボールがゴールネットに吸い込まれて行く感覚…これがハンドボールの楽しさの魅力ですよね!
私もハンドボールを始めた頃の新鮮な気持ちに戻ることができました。
この手作りゴールネットを取り付けたことで、配属先のスポーツオフィスの人にもゴールネットの必要性が伝わり、今では”本物のゴールネット”を取り付けてもらうことができました。
少しずつではありますが、環境整備の改善が見えて嬉しい日々です。
これからも ”カス バ カス” ※ゆっくりゆっくり
頑張っていきたいと思います★

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