JICA海外協力隊の世界日記

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タジキスタンの興味深い習慣

タジキスタンは、イスラム教徒の多い国です。そこには美に関する興味深い文化があります。女性は9歳くらいから大学生くらいになるまで、髪の毛を切らないで長く伸ばす人が多くいます。(写真1)髪の毛を長く伸ばすことは美しいというタジク人の昔からの習慣(考え)が今も言い伝えられ守られています。比較的若い世代では毎日のケアが大変であるとのことで、髪の毛を長く伸ばす人は少なくなっているということですが、街を歩く人たちの中にはロングヘアーの女性も目立ちます。タジキスタンの女性たちは、美しい長い髪を持つことが多く、その髪は文化的な象徴としても重要です。タジキスタンでは、女性の髪はしばしば伝統的なスタイルで装飾されたり、特別な場では編み込まれたりします。特に、結婚式や祝祭の際には、様々な髪型が披露され、伝統的な衣装と共にその美しさが引き立てられます。タジキスタンの女性はまた、髪を大切に扱う習慣があり、自然の素材を使ったシャンプーやオイルなども利用されます。髪を長く保つためのケアも重視されています。

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イスラムの帽子(トキ/Токи)を頭にかぶった高齢の男性の人たちの中には、白い髭を長く伸ばしている人を多く見かけます。(写真2)大学で担当している学生が数日間、あご髭を伸ばしていたところ、警察官に注意を受けた話をしてくれました。タジキスタンでは、髭を伸ばすこと自体は合法ですが、特に宗教や文化の文脈で、髭に対する考え方が異なる場合があります。少なくとも大学では、学生は過度な長い髭は禁止するという規律があります。例えば、タジキスタンでは近年、特定の見た目や服装に関しての社会的規範が強化され、特に若者に対してコンプライアンスが求められることがあるそうです。これは、髭を含む外見に対する政府の見解や文化的な価値観と関係しています。

私の活動している国立医科大学では、毎朝校門に教職員が立ち、学生たちの服装検査をしています。男子学生は、ネクタイを着用してスーツでなければ、大学内に立ち入れません。女子学生も決まった服装が写真で掲示されていて、短パン、Tシャツでは大学内に立ち入れません。タジキスタンの大学生は、一般的に特定の制服を着用することはありませんが、一部の大学や特定の学科によっては、制服や指定された服装がある場合もあります。特に、公的な行事や式典の場では、学生たちが整った服装を求められることがあります。

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