JICA海外協力隊の世界日記

マラウィ・デイズ

モニ!マラウイ。

マラウイの首都リロングウェからバスを乗り継いで南へ5時間半。

標高約1000メートルの片田舎、チラズルが私の任地です。

半径500メートル以内にプレスクールからカレッジまで、

7つの学校が点在する学園タウンの中に私の住む家はあります。

モニ!(こんにちは) 2016年10月から言語聴覚士として赴任した

山地純と申します。

マラウイに着いたのはちょうど乾季の終わり頃で、

周りの景色は抱いていたイメージ通りの赤土の大地。

そして乾燥した空気。

それが雨季に入るとすぐに、大地は雨を吸い、

たちまち一面緑の景色へと一変しました。

2ヶ月前は10センチ程だった主食のメイズの苗が、

今では1.5メートルの高さまで背を伸ばしています。

七輪で火を起こし鶏や山羊をさばいて食べ、

暗くなれば床につき日の出前には起きる。

現地の人々の暮らしを間近で見ていると

「ずいぶん遠い所に来たのだなぁ」とあらためて感じます。

ゆっくりと流れる時間の中では、毎日のように何かしら発見があり、

遠くまで広がる大地に見える、ひとつひとつがユニークな形をした山々を

眺めていると「やはり来て良かった」と思います。

青年海外協力隊への応募は3回目でした。

初めの2回は「感染症対策」という職種で受け不合格。

年齢的に最後のチャンスとなった今回は、

本職で応募しやっと合格できました。

もともと安定した人生にあまり興味はありませんでしたが、

日本で十分楽しく暮らしていた生活の中で、

いつも頭のどこかにあった想い。

そしてある時ふと目にした本の言葉。 「Never too late to start」

協力隊への参加も、年齢や色々なしがらみを理由に躊躇していたら、

こんな素朴な暮らしや美しい風景があるということも、

自分の目で見ないままでいたことでしょう。

居心地の良かったかつての居場所を離れ、

自分の意思で飛び込んだ世界のなんと濃密なことか。

Never too late to start 「始めるのに遅すぎることはない」

私の好きな言葉です。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ