2017/10/02 Mon
活動
看護師による訪問リハビリ
昨年末から継続して、高齢者に対して訪問リハビリを行っています。
患者様は60代の女性。昨年末に、糖尿病が悪化し、悪くなった左足を切断する手術を受けました。
もともと県内の農村部で、高齢の夫と二人暮らしをしていたのですが、左足を切断した後は寝たきりとなりました。高齢の夫婦二人での生活は難しく、私の住む町にある兄弟の家で生活しています。
保健センターの看護師から、この患者様にリハビリを提供できないか、と言われたものの、私もリハビリの知識は豊富ではありません。
時にはご家族や同僚と共に悩み、時にはリハビリ職種の隊員に助言をもらいつつ、リハビリを行ってきました。
寝たきりだった患者様は、徐々に自分自身の力で身体を起こせるようになり、お尻をひきずって家の中を移動できるようになり、
そして、9か月たった今、支えをもってしばらくの間立っていられるようになりました。
この患者様の目標は、再び歩けるようになって、夫の待つ農村部の自宅に帰ることなのですが…、
私の任期はそろそろ終わり。
任地の看護師に、今後も様子を見ていくことをお願いしました。
このリハビリを行うようになったきっかけは、昨年11月に保健センターの看護師と参加した、タイ王国での高齢化社会をテーマとした在外研修です。
他国の参加者はリハビリ関係の職種が多かったのですが、私の任地である中部ロンボク県にはリハビリ職種がいません。
そのため、一緒に研修に参加した看護師にとってはとても刺激があり、リハビリに強い興味を持つようになったようです。この患者様へのリハビリも、在外研修に一緒に参加した看護師と共に行ってきました。
赴任した当初は、インドネシア語がへたくそな日本から来た実習生、と同僚に思われていた私が、一人の看護師として頼りにされ、同僚と共に悩みながら活動できるようになるには、ずいぶん時間がかかりました。
2年間の活動は決して順調ではありませんでしたが、同僚と共に活動し、患者様が元気になった姿を見ることができてよかったです。
任地にいる時間はあとわずかですが、最後までスタッフと共に活動したいと思います。
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