JICA海外協力隊の世界日記

吉田考が見せたい中国

着物も外国から見れば民族服、特別なときしか着ませんね。

友達が言うには古代漢族の民族服コスプレだそうです。

初詣の晩に一緒に写真を撮りました。

一夜明け、昼くらいに友人の祖父母の家へ連れて行ってもらいました。

彼を先頭に玄関を入ると、親戚一同『新年快了(シンニエン クアイラ)』と笑顔を溢しながらにぎやかに言い合い、私の肩に手を触れ迎え入れてくれました。

既に親戚は集まっていて、ぼんやりテレビの正月番組を座って見ていました。

今年は習近平総書記が四川省に来ていて、少数民族地区のイ族の村で総書記が正月を祝う場面が生放送で放送されていました。

中国は多くの民族で構成されている国家なので、国内のこういう交流はとても大切なんだろうと感じました。

みんながぼんやりテレビ見たり、スマホをいじったりしている中、彼のおばあちゃんとおばさんはニコニコしながら、台所とリビングを行き来して、うれしそうに食事の準備をしてくれました。

私のおばあちゃんも、毎年正月に親戚が集まったとき、うれしそうに料理を振舞っていた光景があったなーと思い返されました。

血縁関係のない私がそこにいても、それは微塵にも揺らがない大らかな雰囲気でした。

中国のお正月にはおせち料理のようなものはないそうなのですが、いつもより手の込んだ高級な料理が並んでいました。

中国では、料理はどれも大皿に盛り家族で同じ皿をつつく文化。ワイワイガヤガヤしながらみんなで食事しました。

時折に私のところから遠い皿の料理を指し、『これ食べた?』『これ食べて』と言ってくれました。

おじいちゃん、おばあちゃんも終始笑顔が絶えませんでした。

最後はスープがシメで満腹、それでもおばあちゃんは『おなかいっぱい?』と聞いてきました。

彼女は家族が食べている姿を見て、幸福を感じているようです。

友達は軽く『大丈夫、大丈夫』と答えたが、おばあちゃんもそれを全く気に留めず、思い出したように何度も同じことを聞き、その度に彼は優しく応えました。

中国の家族愛を感じました。

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