JICA海外協力隊の世界日記

吉田考が見せたい中国

注:土下座じゃありません

友達の実家で春節を過ごさせていただいた日の事です。

冬虫夏草のスープを飲んでいる祭、干支の話になりました。

そういえば私は戌年、年男でした。

友達も戌年、それから彼のおばさんも戌年だそうです。

友達と『3匹の犬だ』などと言いながら話していると、唐突に友達から『じゃ、土下座してください』と言われました。

流石に『えっ!?』と思ったのでが、直ぐ謎が解けました。

中国式の神様にお祈りをする作法は、手を頭上で合わせて立ち、座布団に跪きつつ座礼に至り再び元の姿勢に戻る、これを3度行うのです。

その様が土下座っぽいと思われたのだと気付きました。

でも、中国式座礼と年男、年女がどう関係してくるのか分かりませんでした。

彼のおじいちゃんはロッキングチェアに座って、我々3匹の犬を待っていました。

年功序列らしく、おばさんがおじいちゃんに向かって座礼を始めました。

みんなカメラを向けて楽しそうに写真を撮っていました。

おばさんも楽しそうでした。

礼に倣い拝んでみた

礼が終わると、おじいちゃんがおばさんに赤くてキラキラした封筒を渡しました。

そうです、表には『福』の文字、紅包(ホンバオ)、日本で言うお年玉のことです。

次は私の番、まさか三十五歳にもなってお年玉が貰えるなんてです。

いや、でもやっぱり他人様にいただくのは、流石に気が引けます。

友達がおばさんの紅包を開けて中身を見せてくれたのですが、中には十二元だけ入っていました。

生徒たちが紅包は今年500元だとか、1000元だという話を聞いていたので、意外でした。

でもこの紅包は特別で、十二支から肖った十二元は縁起がいいそうです。

何故これをするかと言うと、年男と年女が厄年に当たる年、親族で最年長の人を拝んで紅包をもらうと、災厄からのご加護をもらえうるそうです。

そうとあらば土下座っぽくてもやるべきところです。

というわけで座礼し、紅包をいただきました。

私としては、中国生活初年度こそ厄年であってほしかったのですが..。

今年は去年の分まで躍進できるように頑張ろうと思います。

今年も宜しくお願いします。

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