2018/04/06 Fri
文化
注:土下座じゃありません
友達の実家で春節を過ごさせていただいた日の事です。
冬虫夏草のスープを飲んでいる祭、干支の話になりました。
そういえば私は戌年、年男でした。
友達も戌年、それから彼のおばさんも戌年だそうです。
友達と『3匹の犬だ』などと言いながら話していると、唐突に友達から『じゃ、土下座してください』と言われました。
流石に『えっ!?』と思ったのでが、直ぐ謎が解けました。
中国式の神様にお祈りをする作法は、手を頭上で合わせて立ち、座布団に跪きつつ座礼に至り再び元の姿勢に戻る、これを3度行うのです。
その様が土下座っぽいと思われたのだと気付きました。
でも、中国式座礼と年男、年女がどう関係してくるのか分かりませんでした。
彼のおじいちゃんはロッキングチェアに座って、我々3匹の犬を待っていました。
年功序列らしく、おばさんがおじいちゃんに向かって座礼を始めました。
みんなカメラを向けて楽しそうに写真を撮っていました。
おばさんも楽しそうでした。
礼が終わると、おじいちゃんがおばさんに赤くてキラキラした封筒を渡しました。
そうです、表には『福』の文字、紅包(ホンバオ)、日本で言うお年玉のことです。
次は私の番、まさか三十五歳にもなってお年玉が貰えるなんてです。
いや、でもやっぱり他人様にいただくのは、流石に気が引けます。
友達がおばさんの紅包を開けて中身を見せてくれたのですが、中には十二元だけ入っていました。
生徒たちが紅包は今年500元だとか、1000元だという話を聞いていたので、意外でした。
でもこの紅包は特別で、十二支から肖った十二元は縁起がいいそうです。
何故これをするかと言うと、年男と年女が厄年に当たる年、親族で最年長の人を拝んで紅包をもらうと、災厄からのご加護をもらえうるそうです。
そうとあらば土下座っぽくてもやるべきところです。
というわけで座礼し、紅包をいただきました。
私としては、中国生活初年度こそ厄年であってほしかったのですが..。
今年は去年の分まで躍進できるように頑張ろうと思います。
今年も宜しくお願いします。
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