での、ベナンに生きる。

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出野 爽香
(大分県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
助産師
派遣国
アフリカ
ベナン共和国 アトランティック・リトラル県 ウィダ市パウー区
一言メッセージ
何とかしなくちゃ! と、勝手な偏見だらけで来た初めてのアフリカ… 今となっては、過酷な環境で貧しくもたくましく生きる、ベナンのママや子どもたちに日々学ばされ、励まされています。実際に生活しているからこそわかる、ベナンの『みんなで育てる子育て』の良いところ、日本人は失ってしまった?『ベナン人の尊敬すべきかわいいところ』を伝えていけたらと思っています。

 

ベナンと双子

2018.12.04


【予防接種に来ているママとべべ。布を使って双子たちを器用に抱えます。】


うぉーの
(現地語:フォン語で双子を生んだママ という特別な単語)

皆さん、世界で一番双子が多い国を知っていますか?

有名なところではインドの双子村と呼ばれるコディンヒ村などもありますが・・・

私の知り合いの助産師が言うところ、

「世界で一番双子が多いのはここベナン!」らしいのです。

一般的に日本では1000組のペアから約10組の双子が生まれる、
つまり1/100の確率で双子が生まれるといわれていますが・・・

西アフリカのここ、ベナンでは1000組のペアから約30組の双子が生まれているそうです。(カウンターパート調べ)

つまり3/100の確率、昔の小中学校で例えると(1クラスに40人程度いたことを考えて)、

クラスに1組は、必ず双子がいる計算になります。

お、多いですね!

しかし確かに、毎日の予防接種(50~100人)で3~5組、少なくとも3組は双子を見かけます。


【カウンターパートの助産師も双子ママ】


遺伝や体格等の違いもあり
黒人→白人→黄色人の順番で多いと聞いたことはありますがここまでとは・・・

人種や遺伝、時期、人によってはベナンでよく食べられるイニャム(ヤム芋)の成分だとかいろいろと言われてはいますが。

気になる、原因は・・・


謎、です。


そんな、双子の出産は日本ではハイリスクとして扱われ、厳重管理されることが多いです。

私は病院勤務の時1度だけ自然分娩で双子を取り上げたことがありますが、やはり最近では双子の自然分娩を扱う病院は減り、帝王切開が第一選択に上がってきます。


しかしベナンでは双子も自然分娩。他の妊婦さんと変わらず保健センターや伝統的産婆さんの家でも出産します。


しかしその分、双子の死亡率も高いように思います。


先日も、生後1か月の予防接種では
「双子を生めたの!うぉーの(双子ママ)になったわよ~!」

と喜んでいた双子ママですが、翌月連れてきた赤ちゃんは1人だけ。。。


出生体重が1500g以下という双子もざらに見かけ、本当に小さいため、早期に亡くなってしまうこともとても多いです。


前回の活動紹介の記事で挙げたように、私は低栄養体重児のフォローを目標に挙げているので今は見つけるたびに要フォローママとしてリストアップして定期的な体重計測、母親教室や啓発活動につなげてはいますが、現在の私の任地の環境ではこれが精いっぱい。


いつ死んでしまってもおかしくないのに、今の自分ではこれくらいしかできないことにもどかしさを感じます。

またその分、ここで生きる子たちの生命力に日々感心しています。

自然分娩で、双子で生まれて、次の日帰ってるのに・・・よく生きてるな!と。


だから、そんな双子たちを立派に産み育てたママ達は「双子ママ」とみんなに崇められるのですね。


頑張っているママをみんなで支える姿勢がいつもそこにはあります。
そんなベナンだから双子たちを育て上げられるのかもしれませんね。

【お人形さんを背負ってママの真似っこをする女の子もよく見かけます】