JICA海外協力隊の世界日記

榎本良弘のガーナ滞在日記

なんと学校に大統領がやってきました。

John Dramani Mahamaガーナ大統領が4月21日に 私の勤務するHo Polytechnicに来られました。目的は、ガーナ政府が後押ししてできた「Ultra Modern Teaching and Learning Systems Laboratory」の開所式に参加するためでした。

(周りの人になんで大統領がわざわざやってくるの?と聞いたら、今年は選挙の年なので、宣伝にきているのではといっていました)

開所式は学校の講堂で行われました。大統領が講堂に入られる前に、警察官と警察犬による会場の異物(爆弾等?)検査がおこなれました。ガーナに来て初めて見る光景でびっくりしました。

「Ultra Modern Teaching and Lerning System Laboratory」開所記念式典にはガーナ政府から大統領と教育相が来られました。

本校(Ho Polytechnic)はここ数年間、Technical University(工業大学)への移行を目指して校内の制度改革を進めてきたとのことですが、今回の開所式で大統領が今年の9月からの2016/2017教育年度からのTechnical Universityへの移行を表明しました。1Poly TechnicのTechnical Universityへの移行を大統領が直々に表明するというのは、ガーナ政府が教育に力を入れているということの表れと思いました。

また、大統領の来校はどうも今回が初めてではないようで、校長の演説の内容や、大統領の演説の内容から、彼らの間にはすでに信頼関係が構築されていることを感じました。校長は、聞きたいことをこの場で聞き、大統領はその場で回答をしていました。

今回本校に設置されたトレーニングセンター(設備)は産業界と本学(大学)をつなぐ場所として使用していきたいとの事。企業から派遣されて学校にきてトレーニングを受けることや、学校の先生が企業にいきトレーニングを受けること等を推進していきたいとの事でした。

進むべき方向は間違っていないのですが、残念ながら一番の基本である学校の生徒の質を上げるための努力がまだまだ不足している現状では、企業からの人員を受けいれることは難しいのではと思ってしまいます。やっぱり、優秀な生徒が沢山卒業し、社会で活躍してこそ、学校の評価が高まり、結果、企業からの投資を受けることが出来ると思います。生徒の質を高めるために私ももっと努力をしないといけないと思いました。

式典の最初と最後はガーナ国家の斉唱が行われました。写真は最後の国家斉唱のときのものです。前列左の女性は教育相、中央はガーナ大統領、右側の男性が本校の学長(Rector)です。

式の終わりに校長から大統領へのプレゼントがありました。プレゼントは本校で製作した生地(Ho Polytechnicのロゴが印刷されてる)をガーナの伝統衣装の形に仕立てたもので、その場で大統領が着てくださいました。そうしたら、会場中が大騒ぎでなかなか静まりませんでした。こういったちょっとしたサービスは、ガーナ人には得意なことなのかなと感心しました。

以上

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