JICA海外協力隊の世界日記

これがパラグ愛

総合発表会

日本語学校では、毎年総合発表会という日本の学芸会のようなものを実施しています。今年は雷雨。道路状況の悪さから、子どもが少なく、その上、学校は停電に。発表には、照明・スピーカー・パソコンを使うのでこのままではできません。

先生たちは考えた。

いろいろ考えた。

うんと考えた。

それから、とつぜん、先生はさけんだ。

「そうだ、車を使うんだ。」

もちろん叫んではいません(笑)しかし、実際に車で照明・音響の部分を補いました。

園児たちの、踊りや歌の発表があり、私が指導した縄跳びの演技も無事終了。変更により、満足いかない部分もありましたが、観客のみなさまからは、歓声や拍手をいただくことができました。

そんなこんなで、プログラムを消化していくと、電気も戻り、本来のプログラムへ向け急ピッチで準備を進めます。今回は、移住学習の一環として、二世や三世の人に焦点を当てて、変わりゆくパラグアイの生活について発表しました。実際に来ていただいて昔の遊具の使い方をインタビューしました。最後には、同期ボランティアに指導してもらった、鳴子よさこいを披露し、終了。

今回、「パラグアイの人の底力」、「学校は支えられている」、「子どもたちの成長」ということを感じました。

日本では、考えられる状況に対しては、あらかじめ計画がなされており、対応できるようになっています。穏やかでのんびりしたパラグアイの人たちですが、逆にいうとこの土壇場での発想力や行動力などは、尊敬できるなと思います。

また、雷雨の中お子さんを連れてきてくれた保護者、機材を貸してくれた保護者、参加してくれた日本人学校など、学校は色々な人たちに支えられて運営できているということも感じました。本当に皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

子どもたちは、縄跳びの練習中、引っかかった子に文句を言ったり、縄を回す人に文句を言ったりしていました。しかし、段々励ましの言葉になり、うまくいかなかった時には、子どもたちから「もう一回やらせてほしい」という声。最後にうまく言った時には歓喜の表情でした。このような瞬間に出会えることが教師の喜びの一つだとつくづく思います。本番でも急な予定変更がある中、最後までやりきった子どもたちの顔はとても輝いて見えました。

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