JICA海外協力隊の世界日記

全身サモア

一年に一度の...百年記念の...

サモアには、一年に一度しか食べられない珍味があります!その名も「パロロ」。ミミズのような風貌ですが、美味しい!大好き!という現地の方々も多いパロロ。昨年サモアに来たときから、ずっと食べてみたい!と思っていましたが、市場でもそうそう売っているものではないし…

どうやったら食べられるんだろう?まあでも早起きめんどくさいし、やっぱいいか。と思っていたところ、今年は南のあたりでパロロが捕れるらしい!という情報が流れてきたため、意を決して行ってみました。集合時間は朝4時ぐらい。

実は初日は、パロロが現れるとされている10月・11月の下弦の月の一日前。本当にパロロがいるのか半信半疑でしたが、それでも一日早く海に浮いてきちゃったパロロが数匹。ライトで海の中を照らすと白く浮き出てきて、捕れる。

一人二匹程度を躍り食いして、初日の偵察は終わりましたが、その翌日が下弦の月の日。本番。

海岸に着くなり、昨日よりも多い人の群れに予想はしていましたが…

……大漁でした。パロロは生殖個体であるらしく、網ですくおうとすると溶けたり、ちぎれていったりするものもあるため、みんな太いパロロしかとらなくなるほど、大漁でした。

生でそのまま踊り食い!というのも、上品な塩味がするような気がしてよかったのですが、ここはサモアの人が大好きな食べ方も試さねば!ということで、バターで炒めて、卵とじにしてみました。こちらも上品な塩味でした。そうですね、正直パロロ自体に味だとか食感を求めるものではない気がします。

パロロから丁度一週間後の11月7日(水)は、急に休日になりました。何かと思っていたら、実はこの日はインフルエンザが大流行して(インフルエンザの患者を載せたタルネ号が、ニュージーランドからサモアに到着してしまって)から100年ということ。1918年に起こったインフルエンザの流行は、世界的に猛威をふるいましたが、サモアでは約22%の人々が亡くなったと言われています。

亡くなった方々の共同墓地があるVaimosoというところの教会で、政府による大きな記念礼拝が行われました。保健省がオーガナイズした式典でしたが、現場に関わる人々も多く参列していて、悲劇を繰り返さないためにどうして行くべきか考える機会となったようでした。

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