JICA海外協力隊の世界日記

コンピュータと絵本

孤児院で昔話の劇

 日本語クラブで練習した昔話のドラマシナリオをポルトガル語にして、孤児院で子供達に披露することにしました。日本の昔話をふたつ、モザンビークの昔話、タンザニアの昔話をそれぞれひとつずつ用意しました。モザンビークの昔話は、先に紹介した「ねずみと猟師」です。タンザニアの昔話は、学生の一人が子供のころ読んだ本を持ってきてくれたのですが、その中にあったお話です。お祭り好きのハイエナが、角か牙のある動物しか参加できない祭りに出るために、落ちていた鹿の角を頭につけて行く、というお話です。

 孤児院は、上の写真の教会が運営しています。この教会の右側に女子の孤児院、左側に男子の孤児院があります。今回は女子の孤児院におじゃましました。

 学生達はいつものように、まるで演劇部かと思うような役者ぶりでした。中にはシャイな学生もいて、セリフの声が小さくて聞こえないこともあったのですが、子供達は楽しんでくれたようです。劇が終わっても、しばらくみんなで子供達と遊びました。子供達はみんな人懐こいです。背の高い学生が小さい子を高い高いしてあげると大喜びで、その学生の前に行列ができていました。

 この孤児院には、柔道のJICA短期シニアボランティアが半年間いて、その人が帰ってから2か月ほどだったので、みんな先生はどうしてるの、と聞いてきました。世間の荒波を乗り越える精神力を鍛えるために、女子は柔道、男子はサッカー等のスポーツをさせてる、とシスターが言っていました。ボランティアが帰る時には、子供達が泣いて寂しがった、と聞きました。

 日本語クラブの学生達の中には、孤児院でいろいろなボランティア活動をしている子が何人かいます。彼らは以前から、モザンビークの昔話を、子供達に紹介する活動をしていたそうです。彼らの活動に、日本の昔話も加わったそうです。今度、彼らがいつもサポートしている孤児院で、日本の昔話の劇をやるそうです。私がいなくても、彼らが自分達で練習してる、と聞いてうれしくなりました。

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