JICA海外協力隊の世界日記

なかのちゃんねる

フランス#2

Salut!

今回もフランスのCastresでの日々を紹介させて頂きます。

基本的には前回紹介させて頂いた、Castres Olympiqueというチームの練習を1週間見学させて頂きました。 このチームはフランスの中でも世間に対してオープンなチームという印象があるようです。 そのため、私だけでなく他国チームのコーチも見学しています。

ほとんど毎週末に試合があるため、準備練習が主となっていたようです。 特に印象に残っていることは練習時間が短いことです。1時間半ぐらいの練習を午前と午後1回ずつ行なっていました。 また、ほとんどの練習でリアクションや状況判断といった要素を取り込み、実戦に近い練習をしていました。

個人的な感覚ですが、日本の練習は反復練習が多く、実戦的な練習が少ない傾向にあります。 なので練習では上手に出来ても、試合では出来ないということが多くあります。 マダガスカルでも練習を組む際にも、この点は気を付けていましたが、まだまだと感じました。

ここで少し日本と海外のラグビー事情を説明したいと思います。

日本のラグビーは企業がチームを持っています。基本的に選手は企業の社員であるため、ラグビーと仕事の両立をしています。 そのため、企業によりますが午前は社員として仕事、午後はラグビーという1日の流れが多いと聞きます。 ※チームによってはプロ選手はいます。

フランスは完全に全員がプロ選手です。 そのためラグビー以外に仕事をしている選手はおらず、1日ラグビーに取り組める環境です。 また、日本は練習がなくても仕事があるため完全休養にはなりません。

空き時間にはCastresの子供、女性、青年といった各カテゴリーの練習も見学させて頂きました。

子供の指導経験はほとんどないですが、スキル練習よりも体を使った練習と試合をしていました。 日本でも似たような子供がいますが、試合中は我関せずで1人で遊んでいる子がいました。 が、ゴールラインが近くなると突然参加、そのままトライという場面がありました。 コーチも思わず苦笑い。笑

女性については初心者でしたが、本当に1から練習していました。 私がマダガスカルで教えているのは女性です。 例えば、パススキルのレベルが1–10の10段階あったとすると、彼女達は1が十分習得出来ていないのにレベル3の練習をしています。 レベル3であれば、ミスもありますがなんとなくこなせます。 でも結局、試合では1が十分に出来ないため、ミスが目立ちます。 Castresでの女性の練習を見て反省しました。 私自身も彼女達がレベル1のスキル習得は課題だと感じていました。 しかし、レベル3の練習の中でレベル1–3のスキルを習得させようとしていました。 今後の活動では気を付けていきたいです。

最後にCastresの街並みです。

今の時期のフランスは日の入りが遅く、夜9時頃でもまだ明るいです。 そのため人々は平日でもレストランで食事しています。

また、写真では分かりにくいですが、川沿いの建物の下は出入口があります。 これは過去の水運業の名残りのようです。

Castresでの約1週間の滞在を終えて、次はToulouseへ向かいます。 目的は引き続きラグビーの勉強です。笑

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