JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「はじめましての子どもたち」

先日、市場に買い物へ行ったとき、道の端で布が売られていた。

ランチョンマットやカーテンなどに使われていた古い大きな布や、

洋服の裁断で残った布など、様々な布が安く売られていた。

値段は100FCFAからで、現地の人にとってもお買い得。

そこで私は、白い大きな布を買った。

翌日、子どもたちのもとへ白い大きな布を持っていき、

子どもたちと絵を描いた。

ペンとはさみとボンドと、そして仕立て屋さんからもらった

切れ布を一緒にもっていき、活動を始めた。

人間を描く子どもがいたり、蛇や犬などの動物を描く子どもがいたり、

模様を描いて、色を塗る子どもがいたり、

1枚の大きな布がどんどん色鮮やかに、生き生きとして来る。

切れ布を洋服の形に切って、ボンドで貼る子どももいて、

それぞれに個性が光る。

この施設は、私のJICA世界日記では

初めて紹介する活動先になるため、

その概要を少しだけ書いておこうと思う。

ここはサンルイ市内の孤児院兼児童養護施設で、

様々な事情で両親とともに住むことのできない子どもたちが

現在ここで暮らしている。

男児女児ともにいるが、男児のほうが多い。

乳児から思春期真っ盛りの子どもたちが暮らしている。

ここでは、「アトリエジビ」として、

図工や音楽、調理活動などを楽しんでいる。

ジビとは、私のセネガルでの名前だ。

3回ほどアトリエの時間を設けていて、

アトリエのない日は、保育補助に入っている。

様々な子どもたちの日常を知ってもらいたい、という願いから、

ここでの活動も世界日記で伝えさせてもらえるようになった。

みんなで描き始めた絵は、「まだ続ける」という子や

「やめたけど、やっぱりまた描く」という子が

入れ替わり順番に描き続け、

気が付いたら、日が暮れるころ、ついに完成した。

日本の国旗やセネガルの国旗の絵も加わり、

クルマが走り、花が咲き、

見ていると元気が出てくる素敵な絵が仕上がった。

楽しい日を送れている毎日。

子どもたちや一緒に活動しているオトナに感謝。

<活動について>

配属先:サンルイ市役所 / 任地:サンルイ州サンルイ市 / 要請内容:サンルイ市内において、学校現場以外での子どもたちの情操育成、青少年の健全な育成への寄与 / 定期活動先:シテニャフ幼稚園(2年目も継続)、サンルイ州立総合病院小児科(1年目にて定期活動終了)、ダーラ(2年目も継続)、タリベ支援センター(2年目も継続)、孤児院(2年目より不定期から定期活動) / 不定期活動先:知的障がい児・者運動サークル、聴覚障がい児・者サークル、青年センター等

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