JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「楽しそうな子どもたち」

可愛い笑顔の年少さんたち。

絵本の読み聞かせやリトミックを始めて3カ月。

人の話を聞く姿勢が素晴らしいし、

場面の切り替えも上手になってきた。

「遊びに行こう」「絵を描こう」「今日はこんなことやろう」

という先生の声にしっかり反応し、

顔がくっと先生の方を向くようになった。

年少クラスは、トントン・パテとタタ・バーチョが率いるクラスである。

この先生2名は、昨年度からずっと私の活動に協力的で、

私もいっしょに活動したいと思う先生方である。

昨年度以上に「遊びながら学ぶ」「遊びから学ぶ」を

意識している年少クラスだ。

先生方も楽しそうで、私も楽しくなってくる。

クラスの雰囲気もとてもよく、明るい。

私がほかのクラスで活動をしているとき、

よく笑い声が響いているし、

子どもたちが、「ジビ、見て見て~!」と、

嬉しそうに作品を持ってくる。

セネガルの図工の時間は、何度かこちらでも紹介したが、

お手本があって、それに近づけることが良しとされることが多い。

先生方が色を指定することも多いし、

子どもの作品を見て「きれいじゃない」とはっきり言う先生もいる。

様々な背景があるのだが…、

子どもたちの作品は同じようなものばかりで、

子どもたちもどれが自分の作品か分からないということがある。

しかし、今年は自由に描く時間が

新学期の始まった頃から十分に確保され、

どれが自分の作品かしっかりわかる子どもが多い印象だ。

さて、1枚目の年少さんの可愛い笑顔。

なんでそんなに楽しそうなのかクラスをのぞきに行くと、

今日はサンタクロースを描いていた。

ひげはコットンで表現して、

本物のボタンを赤い洋服につけているようだった。

ボンドを使うとき、手で直接触ることを嫌がるセネガルの人たち。

木の枝を拾ってきて、それにつけてボンドを塗ることも多い。

子どもたちにとって、木の枝でボンドを塗る作業は難しいので、

使い古した歯ブラシを利用することを提案してみた。

それからは、子どもたちも「簡単だよ、できるよ!」と

楽しそうにボンドを塗っている。

この歯ブラシも、先生方の協力で集められた。

ちなみに、ひげをコットンで見立てるというのは、

先生方が、私が国際ボランティアデイで開催したアトリエの写真を見て

それを真似てやってみたもので、

先生方が学ぼうとしてくれている姿勢が本当にうれしい。

さて、セネガルに住む多くの人がイスラム教徒である。

しかし、サンタクロースは馴染みのある存在のようで、

首都ダカールではクリスマス商品が並んでいる。

私の任地サンルイでも、

外国人向けのお店ではイルミネーションや装飾

(と言っていいのか分からないけれど)

がなされている。

子どもたちがクリスマスの朝、目を覚ますと枕元にプレゼントが、

ということはないようなのだが、

セネガルの子どもたちの間でもサンタクロースは人気者だ。

子どもたちが笑顔な理由は、

サンタクロースの作品つくりだけではなかった。

今日から給食が始まったのだ。

本当は10月から始まる予定だった給食が、

2カ月半遅れで始まった。

セネガルの幼稚園での給食は珍しく、

どの園でもやっているわけではない。

シテニャフ幼稚園では、給食をつくる女性スタッフを雇用し、

その方とボランティアで手伝ってくれる方に支えられている。

女性スタッフとボランティアの方たち、

みんな優しいおばちゃんたちで、

私には「特別に大盛!」と、言って、給食を運んできてくれる。

そして、お肉が入っているときは、

私の周りに子どもたちが群がる。

私のおなかまでいっぱいにしてくれる幼稚園での給食。

子どもたちもおなかいっぱい食べて、

今日も元気に遊んで、楽しく過ごしている。

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