ルワンダかけはし通信~ブホロ ブホロ(小郷隊員は帰国しました)

RSS

小郷 智子
大阪府

タイプ/職種
青年海外協力隊
コミュニティ開発
派遣国
アフリカ
ルワンダ ルワマガナ郡
一言メッセージ
かねてからの「途上国の現場を見たい」という思いから、銀行を辞めてルワンダの地へ。人々の温かさに触れながら、日々ルワンダと自分の可能性に挑戦しています!合言葉は「ブホロブホロ(=少しずつ少しずつ)」!

 

空手教室開催!

2017.10.26

文化 活動

日本では段々と日が短くなってきている頃かと思います。ルワンダは赤道すぐそば(やや南)に位置している為、年間を通して日の出日の入りはほぼ同じです。毎朝6時頃には明るくなり、夕方6時頃には暗くなるので時計代わりにしています。日常生活の些細なことで、日本とルワンダの違いを感じます。

今回は要請活動の他に取り組んでいる空手教室について紹介します!

■ルワンダでは『Karate』が有名

ルワンダに来て驚いた事の一つに、『空手(Karate)』が非常に広く浸透している、という事があります。私が日本人だと知ると「空手をやって見せてくれ」とよく言われます。一番初めに言われたのはルワンダ到着間もない頃の首都キガリにてバス停で並んでいる時。私はたまたま空手の経験者なので(松濤館:初段)、突きをやって見せたところ、「おおー!」と歓声と共に人々が集まってきてバスが止まれないほどに。「TVとかで観たことがあってしっているのかな」と思っていましたが、どうやら各地に空手道場もあるようで、「俺は緑帯を持っているぞ」「俺は茶帯だ」と色帯(※1)の話題にもなるので、昇級・昇段試験の認定機関もある様子。

後から知ったのですが、かつて日本のボランティアが空手指導をしたのをきっかけにルワンダで普及したとの事。日本空手協会(※2)の支部もあるそうで、ここで昇級・昇段認定をしているようです。現在青年海外協力隊で空手道隊員が1人いて、首都キガリを中心に各地を回って指導されています(ナショナルチームの遠征にも同行したという話も聞きました)。

※1 色帯:階級、段によって白→緑→茶→黒に帯の色が変わる。色は流派などによって異なる。昇級・昇段には試験がある。

※2 日本空手協会:参照 http://www.jka.or.jp/ 

どちらかというと空手は日本固有の武道でアジア圏位でしか知られていないと思っていたので、ルワンダの子供達が『Kata(形)』『Kumite(組手)』という単語を知っていてとても驚きました。日本から遠く離れた東アフリカの国で日本の空手が知られているとは思いませんでした。ルワンダに来て、初めは色々不安だっただけに、日本とルワンダを繋ぐものの一つとして空手があると知った時は非常に嬉しかったです。

■空手教室開催

そういう訳でルワンダで空手が浸透していると知り、「ルワンダで空手も教えることが出来たらいいな…」と考えながら任地ルワマガナに赴任。不思議なもので、「やりたい」と考えていると色々縁を引き寄せてくれ、現在2か所で空手を教えています。

①青空空手クラブ @小学校

同じルワマガナ郡で小学校を回って活動している隊員から、「校長先生が『空手を教えて欲しい』と言われている学校があるけど教えてみない?」という申し出を頂きました。校長先生と話してみると、非常に前向きで私の活動にも配慮してくれる様子だったので、20人程のメンバーを集めて空手クラブを作り、体育の時間に教えています。

子供達は日本の小学生と同じで非常に元気いっぱいで、まとめるのは大変です(笑)。「小学校の先生って大変だな…」と思います。子供達は耳が非常によく、私が「いち、に、さん、し…」と日本語でカウントしていたのをすぐに覚えて真似をするようになりました。皆で笑いながら日本語で準備体操をするのは面白いものです。今は基本の動きと形(平安初段)を教えています。

屋外での青空クラブなので、雨が降るとお休みになります。乾季は問題ありませんでしたが、雨季は天候が気になる処です。

【写真①ページトップ:円陣で突き】

【写真②:移動稽古】

20171019_photo1_2.jpg

【写真③:上_形の稽古をしていると…/下_クラブ以外の子供達も集まってくる】

20171019_phpto1_4.jpg

20171019_photo1_5.jpg

【写真④:子供達は元気いっぱい!】

20171019_photo1_7.jpg

②空手教室 @Yego Center(※3)

任地赴任したばかりの頃、任地散策をしていると『Yego Center』(キニアルワンダ語でYego=Yes,の意味)という看板を掲げた施設を見つけ、「何の建物かな」と前を通る度に気になっていた処、ある日ルワンダ人男性から「興味があるなら是非どうぞ」と声を掛けて貰いました。実はこの人はYego Centerの統括者で、話を聞いてみると、「この施設は青少年育成支援センターである事」、「体育指導で新たに空手も指導したいと考えている事」が分かりました。私が小学校で空手を教えていることを伝えると、「是非当センターでも教えて欲しい」との事。何度か打ち合わせの末、小学校と交互で教えることに。こちらは小学校よりも年齢が上なので、基本の動きや形に加え、『礼』や『瞑想』なども教えています。屋内なので、天候を気にせず教えることが出来ます。

また、ここの統括者は外国人の協力を得ての新たな技術指導、青年育成に意欲的な為、空手をきっかけに、今後このセンターで収入向上に関する技術指導なども出来ればと考えています。

※3Yego Center:青少年技術支援センター。公共施設で、10代後半~30代前半の若い世代に様々な技術支援を行うセンター。

【写真⑤:Yego Center】

20171019_photo2_1.jpg

【写真⑥:型の稽古】

20171020_photo2_1.jpg

【写真⑦:円になって蹴りの稽古】

20171020_photo2_2.jpg

【写真⑧:初回の集合写真】

20171019_photo2_2.jpg

【写真⑨:ライブラリーには、空手の事前説明の時の写真が掲示されていた】

20171019_photo2_3.jpg

これらの空手指導では選手育成まではいきませんが、これをきっかけに将来何かでルワンダと日本が繋がったら嬉しいなと思っています。2020年には東京オリンピックもあるので、ルワンダ人の空手選手も来日するかも、と今から楽しみです。その頃には帰国している予定なので、日本でルワンダ人選手と会えたらいいなと思っています。

この経験から、ルワンダで、「まずは『やりたい』と思う気持ちが大切」 ということをつくづく実感しています。

少しずつ、自分に出来ることから動いています。