ルワンダかけはし通信~ブホロ ブホロ

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小郷 智子
(大阪府)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
コミュニティ開発
派遣国
アフリカ
ルワンダ ルワマガナ郡
一言メッセージ
かねてからの「途上国の現場を見たい」という思いから、銀行を辞めてルワンダの地へ。人々の温かさに触れながら、日々ルワンダと自分の可能性に挑戦しています!合言葉は「ブホロブホロ(=少しずつ少しずつ)」!

 

生活の足~交通手段について

2018.03.29

人 生活

雨季に入り雷雨の日々が続いています。1週間の内、3日は大雨、2日は曇り時々雨、2日はカラッと快晴...といった天気です。晴れ間をぬって庭で洗濯をしています。

さて、今回はルワンダの交通手段について紹介します!

■ルワンダの交通手段

ルワンダの人々は基本徒歩で生活していますが、ちょっと近場を移動する時には『イガーレ』と呼ばれる自転車タクシーと、『モト』と呼ばれるバイクタクシーを利用しています。また、国土面積が日本の四国の1.5倍程度と非常に小さな国のルワンダには電車がありません。飛行機はありますが、内陸国なので船便もありません。そんなルワンダの主力長距離交通機関は『バス』です。主要都市には大きなバスターミナルがあり、そこから各地方へ展開しています。

日本と比べると一風変わっているように見え、違いを面白く感じます。

■イガーレ(=自転車タクシー)の利用の仕方

自転車タクシーはルワンダの人にとって最も身近な交通機関です。自転車の後部に乗客を乗せて、タクシードライバーが自転車をこいで運びます。乗客が小さい子供の場合には二人乗せたりしています。日本でいうと人力車のイメージが近いでしょうか。人だけでなく水タンクや家具や野菜、家畜などを運んでいる時もあります。出勤や通学時、イソコ(=市場)へ商品を運ぶ時や大きな家具を運ぶ時、沢山買い物をして荷物が多い時...等々に使われています。

【写真①&トップページ:イガーレ。後部座席に乗客や物を乗せて運ぶ】

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イガーレは道路の四つ角やバス停の近くで待機しています。また道路でも始終流していて、手を挙げると止まってくれます。

朝の出勤時には色々な人を乗せた自転車が行きかっています。後部座席に小学生を浸り乗せて走るイガーレを見ると、ちょっとほほえましくなります。

【写真②:朝の通勤風景】

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また、ルワンダ人はバランス感覚がいい為、非常に大きな家具や資材などを乗せて走っているイガーレも見かけます。曲芸師の様で感心します。

【写真③:大きな荷物も器用に運ぶ】

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■モト(=バイクタクシー)の利用の仕方

日本でいうとバイク便の人運搬版、といったとことでしょうか。イガーレではちょっと行きにくい場所(遠方や山あい等)や急いでいる時に利用しています。村落エリアではまだ道路が整備されていない為、車が入れない場所に行く場合にも便利なようです。乗車時は、運転手だけではなく乗客もヘルメットの着用が義務付けられています。

イガーレと同じくバス停で待機したり道路を流して乗客を探しています。確かに一人で移動する時、ちょっと急いでいる時、機動力があるので便利だろうなあ、と思います。

【写真④:モト】

*イソコ(=市場)の前で待機するモト

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*町中を走っている

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イガーレとモトは走るテリトリーが大体決まっているので顔見知りになります。前を通ると「おはよう!」「トモコ!乗っていかないか!」と声を掛けられます。が、残念ながらイガーレとモトはスピードの出し過ぎ、道路未整備により接触事故やスリップ事故が多い為、ボランティアは利用を禁止されています。なので、いつも「運動が好きだから歩いていくよ!」と言って辞退しています。

■バスの利用の仕方

◇短距離バス

近隣の町へ行く時に使います。どの地域でも2~3社バス会社があります。

*乗車場所:バスターミナルか、道路沿いのバス停で乗れます。地方だとバス停以外でもバスが近づいた時に手を挙げると止まってくれることもあります(空席がある時)。

*座席:2席+1席+補助シート。始発時は全席が埋まるまで乗客を待ちます。混雑時には2席シートに3人が無理やり詰めて座ったります。譲り合いの精神満載です。

*支払い:乗車時にバスの運転手に運賃を渡します。以前は運賃回収係が乗車していたのですが、最近は見かけなくなりました(この運賃回収係は計算が早く、一度に沢山の人から料金を回収してもちゃんと計算し、それぞれの人にきちんとお釣りを返します。ちょっとした玄人技で感心しました)。首都キガリではここ半年程で制度改正があったようでバスカードが普及しています。日本のPASMOと同じように、乗車時にカードリーダーにカードをかざして支払います(バスターミナルでバスカードのチャージが出来る)。

*時刻表:時刻表はありません。初めは時間が分からないことが不安でしたが、大体30分に1本の間隔で走っているので、最近では大分時間が読めるようになってきました。ラッシュアワーや休日はバスが満席なので、何本か見送って空席を待ちます。

【写真⑤:短距離バス】

*バスのサイズはこのサイズが主流。

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*ルワマガナ郡のバス停の様子。バス停ではイガーレやモトも降車する乗客を待っている

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*首都キガリのバス停。道路沿いにバス停が点在。標識が無い所もあるので、一見バス停と分からない場所にも止まる。

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*首都キガリのバスターミナル(短距離バス用)

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*バスカード

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◇長距離バス

地方から首都に行く時や、別の県(例えば東部県から北部県へ移動等)の時に使います。

*乗車場所:大きなバスターミナルで乗れます。

*座席:短距離バスと同じサイズの物から、観光バスのような大型サイズの物もあります。補助席も使いますが、座席数通りの乗客になるので詰めて座る事は殆どありません。

*支払い:バスターミナルに各バス会社のチケット販売事務所があるのでチケットを購入します。予約制なので、その時間帯のバスが一杯になったら次の時間帯のバスになります。係員がチケット端末機で乗客数も管理している為、きちんと自分の座席を確保できる安心感があります(が、時々ダブルブッキングもあるようです)。しかし、ラッシュアワーには混雑していてなかなかチケットが買えず、買えても出発時間が3時間後、ということもよくあります。

*時刻表:一応時刻表が定められていて、大体30~1時間毎に運航しています。バスのチケットの下の方に出発時間が記載されておりこの時間を目途にバスが到着するので、到着時間まではバスターミナルの近所を散策する余裕があります。

ただ、ルワンダの人々は『とりあえず来たバスに乗り込む習慣』があるので、特にラッシュアワーには予約時間と違う時間帯のバスに乗り込む人もおり、本来予約した人が乗れず「私はこの時間を予約したのに席が無い!」という事態が頻発し、その度に運転手が乗客のチケット時間を再チェックして違う乗客を降ろす...という手間があります。その為、折角定時にバスが到着しても、なかなか定時に出発できないのがちょっと惜しい所です。

【写真⑥:長距離バス】

*ルワマガナ郡のバスターミナル

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*チケットを買うために並ぶ人々

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*首都キガリのバスターミナル(長距離バス用)

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*バスチケット。レシートのよう。チケットには名前が印字される。

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往々にして日本の定時感覚はないので、私は遅れるのも含めて『ルワンダタイム』と考えています。『必ず遅れる』という前提がある為、私自身もあまりキツキツに予定を組まず、余裕を持ったスケジューリングをするように心掛けています。

交通事故が頻繁に起こる為、ボランティアがイガーレやモトを利用することは許可されてはいませんが、こうした交通手段がルワンダの人々の生活の足となっています。