JICA海外協力隊の世界日記

クズ・ザンポーラ♪ 幸せの国の農場便り♪

果実も順調♪

クズ・ザンポーラ♪ 世界中の皆さんこんにちは♪

今回は普段、私が「野菜栽培」隊員と言う事も有り野菜作りについてのお話しが多いのですが、「果実」のお話しについてズラッと紹介していきます♪

まずは上のこの写真に有る様に「モモ」が順調に育っている様子です♪この桃は現地では「ノノミワセ(Nonomi-wase)」と言いますが、花付きの様子と果実の肥大状況からすると、恐らく日本の少し古い桃の品種で「布目早生(Nunome-wase)」になると思われます。

私自身が福島の桃農家の孫でも有りとても愛着の有る果実で6月の下旬から翌7月迄の間、ブータンでも桃が楽しめるのは嬉しい限りです♪

ナシ.jpg

こちらは日本の系統の「ナシ」である「幸水梨」の赤ちゃん達になります♪

ただ、梨の実り方をご存知の方からすれば、不思議に思われるかもしれませんが、とても密集して果実が出来上がっているかと思いますが、それは本来であれば果樹の栽培管理上は蕾が出来始めた晩冬に「摘蕾」や春先には多い花を落とす「摘花」と言う作業を行い一つの果実に栄養を集中させて美味しく、大きく、させる方法を取るのですが、ブータンでは年に2回、お肉を食べない「肉無月」が有る程の命のあるモノを殺すのを嫌う、「殺生禁止」の考え方が有り、「摘蕾」や「摘花」作業も同様に嫌われた存在になり、結果としてココまでな状況となっているそうです。

リンゴ.jpg

こちらは日本でも有名な「リンゴ」の「富士」の赤ちゃんになります♪

この様に桃や梨、林檎といった果実に日本の品種の果実が多く存在するのも50年も前からこのブータンの地に日本人による農業技術指導が有ったからであり、私の活動する農場が正にその方によって果樹園の基礎が作られた農場でも有るからと言えます。

その様な歴史の有る農場内でたくさんの果実に囲まれながら野菜の種採りを今はしている事になります♪

サンクランボ.jpg

そして、こちらはそろそろ日本でも出始めたであろう「サクランボ」になります。

このサクランボはサクラの木に「接ぎ木」と言う方法でサクランボの枝を付けた木によるサクランボでこの「接ぎ木」と言う技術が日本の技術指導者により様々な果樹で行われ、病気の予防や苗木の増産等に大きく貢献する事になり、この写真の様な方法でサクランボも少しずつ増やす事も出来ます。

イチゴ.jpg

こちらは少し早めの写真ですが、私達の農場で苗木を生産している「イチゴ」の様子です。

この日記を投稿している時点ではもう赤く実って農場の従業員の子達のおやつになっておりますが、ココまでが果実でも「バラ科」の果実の紹介になります♪

さぁ。そして、こちらの写真の植物は大きくなると何の果実が実るでしょうか?

正解は「クリ」になります♪

私達の農場には数本ばかり栗の木が存在し、写真に写っている細長い白い髭の様なモノは実は栗の花の蕾で暫くすると、綺麗な白い小さな花を咲かせ、それらが秋になってイガグリとなって秋の味覚になります♪

最後にこの写真はクリと同様に秋の味覚でも有る「カキ」の花になります♪

こちらも日本の柿の系統品種で「富裕柿」になります♪

また、ブータンにはこれとは別に「次郎柿」と言う柿も有り共に「甘柿」なのですが、そもそもでブータンには「渋柿」が多く存在しており、その渋を効率的に抜く為に様々な脱渋方法を普及させたのも日本人の農業指導者と言われており、私達も含めた現地の人達がこうやって様々な果実の美味しさに出会えるのもかつての日本人による農業技術協力が有ったが故になります♪

この花の柿が実る頃に私自身のブータンでの活動は終わりますが、その頃にはどんな成果が新たにこの農場で実っているでしょうか♪

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