JICA海外協力隊の世界日記

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タイガの暮らし

サインバイノー(モンゴル語で、こんにちわ)

あこがれの地であるタイガでの日々について、前回ブログで書ききれなかったため、引き続きタイガの話題です。

今回はタイガで生きる人たちの生活について少しだけ書きます。と言っても、移動期間が長くタイガに滞在していたのは2泊3日という短い期間であったので、ほんの表面的なことしか理解していないと思いますが、その一部を紹介させてください。

まず、タイガでトナカイを家畜にして、トナカイと共に暮らす人々のことをツァータン(ツァーチン)と言います。ツァーとはモンゴル語でトナカイを意味しています。

この旅では、ツァータンの家庭に2泊3日滞在させてもらいました。

写真のトナカイの後ろにある三角の形をしているのは、オルツと呼ばれる家です。タイガ以外の地域でみられるモンゴルゲルとは全く形が違います。ただ、オルツは基本的に夏期に住む住居で、冬は冬営地に移動して丸太小屋で暮らします。

ここでは丸太小屋が近い距離に3つ並んでいて、1つ目にはお母さんと三男と四男、2つ目は長女家族、3つ目は次女家族、さらに2キロほど離れたところに次男家族が住んでいました。小さい子どももいてとても賑やかです。家族皆でトナカイの世話をしています。そして、子どもも大人もお互いの家を自由に行き来して、休憩したり、何をするでもなくくつろいで話をしたりしています。それがあまりにも自然で、おもしろかったです。誰であろうと、来た人には暖かいスーテーツァイ(ミルク入りのお茶)をふるまいます。

これが丸太小屋です。

中はオルツに比べてかなり広いです。台所スペースとベッド、机、椅子などが置かれています。

家の中心には、かまどのようなストーブのようなものが置かれています。薪を燃やしているので、部屋の中はぽかぽかです。しかし、夜中に火が消えると家の中は極寒になります。

ストーブの上に鍋を置いて、コンロとしての役目も果たしています。

さて、この白いモノは何でしょう!?

答えは雪です。

このあたりの雪はとてもきれいなので、温めて溶かした後に木の枝などの小さいごみをこして飲料水にします。とても美味しいですよ。

何でもそうなのですが、あるものをうまく活用して無駄がない気がしました。また、洗い物も鍋に食器とお湯を入れてきれいにします。使う水を最小限に抑えられますし、これで十分きれいになります。

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