2018/01/11 Thu
人 生活
あこがれの場所


サインバイノー(こんにちわ)
年末年始休みを利用して、ずっと行きたかったあこがれの地タイガへ行ってきました。
まずタイガへの思いを語らせてください。
それは中学生くらいのとき、はっきりと覚えていないのですが地理か何かの授業で、「タイガ・針葉樹林・永久凍土」という言葉をセットで習いました。しかもそこには、トナカイと共に暮らすツァータンという人々がいると・・・
な・ん・だ・そ・れ・は!!!
まず、そんな過酷な環境の中で暮らしている人がいるということに当時衝撃を受けました。そして、一体どんな生活をしているのか想像もつかないし、すごくかけ離れた場所のように思いました。ですが、印象深かったためかずっと記憶に残っていました。
モンゴルにいる間にあのタイガに行ってみたい!思いは日々募っていました。そして、この度ありがたいことにその機会に恵まれたのです。
しかし、タイガは遠かった・・・
私の住んでいる任地チョイバルサンから首都ウランバートルまでバスで約11時間、ウランバートルからタイガがあるフブスグル県の県都ムルンまで車で約13時間。ここまでで丸二日。
翌朝、ムルンを出発してからが大変です。道なき道をひたすら走ります。眠れないほどずっと車は揺れ続けます。それだけ悪路ということです。それにしても、何の目印もない道なき道を運転できる運転手さんの能力とタフさに心から尊敬します。この時点ですでにかなり寒いのですが、素晴らしい自然、景色を見ることができます。凍ったフブスグル湖、雪が降った山、森、この地域ならではの美しい自然に言葉を失い、カメラのシャッターを何度もきりました。
夜、やっと山の麓の家に到着。その日はその家に泊まらせてもらい、翌朝いよいよタイガの森の中に向けて出発です。ツァータンの家族がトナカイを連れてきてくれる中継地点まで車で行き、そこからはトナカイに乗って移動です。トナカイに乗って約2時間ほどで、ついに目的地に到着しました。3日半の道のりです。
トナカイは馬に比べて、警戒心が強くなく、背後に立って蹴られることもないし、触って怒ることもありません。乗馬よりも少し気持ちを楽に望むことができるなと高をくくっていたからか、なぜか3回も落馬でなく、ころころと落トナカイしました。地面は雪で柔らかいのでケガはありません。落ちても、「あら、あんた落ちたの~」とのんびり風をふかせるトナカイ。かわいくて仕方なかったです。
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