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サモアの猫バスに乗りませんか?

 今回のテーマは、【生活~サモアの猫バス~】についてご紹介します。

 サモアは一家に1~2台は車を所有しているくらい、交通機関が発達しているとは言えません。

 首都に住んでいる私は歩いて20分くらいでタウンに向かうことができます。しかし、私は病院の近くに住んでいるため、病院に止まるバスがたくさんあることから、バスはとても便利です。サモアのバスには料金表がないバスが多いのですが、暗黙の了解で値段が決まっています。料金がわからない時はとりあえず、5タラか10タラのお札を出すと、きちんとおつりを返金してくれます。バスの運転手は良心的で、ぼったられることはほとんどありません。私の家からは1タラ(約50円)でタウンまで行く事ができます。タクシーを使うと5タラ(約250円)かかるので、とても安いです。

 サモアの古いバスは、トヨタ車を改造した猫バスタイプでトトロに出てきそうな形をしています。最近の新しいバスは、マイクロバスが走っています。私は、猫バスタイプが好きです。たまたま活動先の同僚の旦那さんがバスの運転手で、その人が猫バスを運転している時は、運転手の隣の特等席に座ります。

 車内はバスの運転手の趣味でいろいろ細工されているので面白いですよ。全てのバスに共通しているのは、音楽はガンガンにかかっています。最新曲からサモアンミュージックなど、それも運転手の趣味で異なります。

 さて、サモアのバスのシステムですが、乗りたいところから乗れます。バス停はほぼありません。しかし、駐車禁止の箇所はあるようで、その場所でバスを呼んでも止まってくれませんし、降ろしてもくれません。乗車すると席に座りますが、時々満席の場合があります。その際は、子どもは大人の膝に座ります。大きな子どもは、子ども同士で膝に座ります。さらに大人の場合は、女性同士もしくは男性の膝に女性が座り席を空けます。特に高齢者にはサモア人は優しく、必ず席を譲ります。また、外国人にもバスの席を譲る習慣はあるようで、私もほとんど席を譲ってもらっています。時々、膝に子どもを乗せることはありますが、外国人は稀ですね。その後、降りたい場所に来たら頭上に細いロープがあるのでそれを引くと「ピーッ!」と音が鳴り、停車してくれます。マイクロバスはロープが無いのでどうするかと言うと、コインを窓にコンコンと叩くと停車の合図になります。日本にはボタンがあるので便利ですね。

 また、後車にはドアあり、大きな買い物をした場合は後ろに積む事ができます。棺桶を運ぶ際もこのドアを使うようです。

 特にサモアの猫バスタイプは、時代の流れとともに少しずつ減っていくと思います。全車カラフルなボディと内装は見る価値ありです。空港から市内に出るにもバスは使えます。時間はかかりますが、海を眺めながらのんびり風景を楽しみませんか。是非機会があれば、猫バスタイプに乗車してみて下さい。きっと、さつきやメイの気持ちになれますよ。

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