JICA海外協力隊の世界日記

Dive into Jamaica

ジャマイカの食文化と誇り

みなさん、こんにちは、
ジャマイカの料理には香辛料の良く効いた鳥肉料理「ジャークチキン(Jerk chicken)」があります。ドラム缶を横にした様な形のオーブンで独自に調合した香辛料をまぶしたお肉を薪でしっかり焼き上げていただきます。
去年の夏頃にこの「ジャーク」に関して同僚のジャマイカ人が声を荒げていました。というのも、ある有名イギリス人料理人が「ジャークライス」なる料理を創作した事に憤っていました。「ジャマイカ人にとってジャークは単なる言葉じゃ無いし、ましてやジャマイカと関係のない人間が、電子レンジで作る料理にその名を冠するなんてとんでもない」と話してくれました。
日本もそうだろ?と聞かれたところで最初に浮かんだのは広島県人の友人がお好み焼きに対して「広島風お好み焼きとか広島焼きとか呼ばないでください。あれは広島県人が作った『ただの』お好み焼きです」とお好み焼きに文化とアイデンティティーを見出だしていたのを思い出しました。どちらも故郷に根ざした料理にプライドがある様です。
しかし、カレーやラーメン、ナポリタンなど、もはや元の国の料理から姿形を大きく変えた料理が国民食として存在する日本では彼らの持つ「Jerk」という言葉の重みが中々共感しにくいなぁというのが私の感想でした。
ジャークだけに癪に障ったんですかね。

食品関係ではジャマイカは肉系のボリュームがある料理も多いですが、ほかにも土着の宗教・ライフスタイルであるラスタファリズムを信仰する方達が食べる菜食主義料理アイタルフードも色々な所で食べられます。
また、ジャマイカ北部では養蜂が行われているので、蜂蜜や花粉荷が買うことも出来ます。それ以外の健康食はどこでも生えているナッツ類やアボカドなど美容に良いとされる栄養価の高い果物が多く手に入ります。
私の住んでいる家の庭にはアボカド、蜜柑、バナナ、マンゴーといったジャマイカでよく見られる果物からスイートサップ(釈迦頭)など変わり種の果物も拾うことができます。料理にズボラな私はシーズンになるとアボカドを切って、タネのところに出来た空洞に醤油を垂らして一品料理として食べていました。

また、美容関係ではシアバターやそれを原料にした美容石鹸ブラックソープなど美容に詳しい方ならわかる物や、チアシードなどアメリカのスーパーセレブが使ってるイメージのある物がそこらへんの露店や、お土産屋で安値で売っています。ジャマイカはコスメへの意識が非常に高いのでそこまで美容関係に馴染みの無い自分でも面白くなる様な一幕でした。

自分の当面の目標はジャマイカの豊田一幸氏でいいんですかね。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ