JICA海外協力隊の世界日記

Jamm Lekk 平和だけ。

村の保健員さん

セネガルでは各地域や各村落に

「バジヌゴッホ(地域の母)」と呼ばれるボランティアの地域保健員さんがいます。

 

この保健員さんは

主に妊娠中のお母さんたちの相談を受けたり

妊婦検診をすすめたり

健康教育を行ったり

予防接種時の準備・住民への声掛けなどを行ってくれる人です。

 

日本にも地域保健推進員さんがいますが、

セネガルでも同じように地域のなかで顔がひろく信頼もある人がなります。

私の知り合いの保健員さんは、

地区長や村落長の奥さんである場合が多いです。

 

この保健員さんに話をきくと

「最近、〇〇さんは妊娠してるよ」

「先週、あの家のお嫁さんが出産したよ」

出張予防接種では

「〇〇さんちの赤ちゃんがまだ来てないよ」

 

と、よく知ってるなあと感心するほど、その地域の人たちのことを把握しています。

小さい村落ほど、その傾向は強いです。

 

また、村落には「ルレ」と呼ばれる保健員さんもいて

バジヌゴッホは女性ですが、ルレは男性も役割を担っています。

 

最近訪ねた村落では

ラジオで行なわれている健康啓発の復習をしようと保健員さんたちが場を設けていました。

保健員さんの集客率や

復習内容はばっちりで素晴らしいものでした。

     

でも、バジヌゴッホもルレもボランティアなんです。

お仕事ではありません。

保健員として活動してもほとんど収入は得られません。

 

せっかくこんなに住民の人たちのことを知っていて

イベントをしようと思えば開催できる人脈もあるのに

定期的な活動をしている保健員さんにはほとんどいません。

その一歩を踏み出すキッカケがない。

なんだか、もったいないなあと思います。

 

価値がある行動には、それなりの価値を返したほうが

もっともっと

保健員さんたちの活動モチベーションがあがるんじゃないか。

 

そんなことを最近よく考えます。

 

がんばってるならその分報われる。

お仕事だったら

それは当たり前のことです。

でも、保健員さんの立場はボランティア。

村落やソコンにおいて

報いってなんなんだろうと考えると、やっぱりお金だと思います。

 

でも

わたしの立場でお金を動かすのは無理です。

いまのわたしに何ができるかと考えると

この保健員さんたちのモチベーションを上げる方法を考えることです。

 

その方法は、ひとつではないし

保健員さんたちのなかにある気がします。

 

これからも彼女らの活動を

認めたり褒めたりお手伝いしつつ、学んでいこうと思います。

今日もソコンは平和です。感謝。

明日も平和でありますように。

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