心はいつも晴れ☀ in Uganda(髙玉隊員は帰国しました。)

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髙玉 ひろみ
(北海道)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
体育
派遣国
アフリカ
ウガンダ ムバレ県ナブマリ
一言メッセージ
運動を通して伝えることとは?体育の可能性を信じ、アフリカの真珠・ウガンダで活動しています。

 

終わりに...

2018.03.19

活動

Mulenbe!(こんにちは)

3月で任期を終えるため、世界日記への投稿は今回が最後です。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。学校生活や日常生活について紹介してきましたが、ウガンダのことを知っていただくきっかけになったでしょうか。

今回は最後の投稿ということで、「体育」隊員として活動してきたことを少しだけ紹介したいと思います。

【配属先での体育授業】
3月で任期を終える私にとって、1学期の授業(ウガンダでは2月から新年度が始まります)をどう行うかは、頭を悩ませていたことの一つでした。新学期早々テストがあるため、授業ができるのは各学級1~3回しかありませんでした。「自分一人で指導している現状では、中途半端な指導で終わってしまう」と思ったのです。現状打開に向けて「今学期は一人では指導しない」と、学校側へ強気にお願いしたこともありますが、結局は状況を変えることはできませんでした。

そんな1学期のS2の授業で、こんなことがありました。最後の授業なので、昨年度指導していたバスケ・バレー・サッカーのうちから好きな球技を選ぶよう伝え、キャプテンを割り振り、ゲームを始めた時のことです。「バスケットをやりたいんだけど、やり方がわからないの」と、ある生徒が言ってきたのです。よくよく話を聞くと、編入生だということがわかりました。人数も1人や2人ではなかったのでさらに驚きました。

ウガンダでは、体育が必須教科として位置づけられています。しかし、現状は厳しい状況にあります。「指導方法がわからない」「同僚と協働して体育の指導強化を図ってほしい」という要請ではありましたが、配属先の学校には体育の先生がいませんでした。「体育が継続するように」と、ウガンダ人の体育の先生を確保してもらうよう様々なアプローチに努めましたが、残念ながら変化はありませんでした。

「体育教員への給料体制が整っていない」「体育のカリキュラムがない」などの制度上の課題も垣間見える中で、ウガンダの体育をどう作り上げていけばよいのか、何を目標として指導すればいいのか、悩み続けた1年9カ月だったように思います。

とはいえ、体育を楽しみにしている子どもたちがいたのは励みになりました。中庭や職員室まで迎えに来て荷物を運んでくれる生徒、「sensei」と呼んでくれる生徒、「来週の授業は?」と聞いてくる生徒。体育の重要性や楽しさを伝えたいと活動してきましたが、十分伝えることはできなかったように思います。しかし、生徒たちからはたくさんの笑顔をもらいました。体育指導を通じて生徒たちの心に、何か一つでも届くものがあったことを願わずにはいられません。

【近隣の学校での体育授業】
配属先の近隣にある小学校3校、保育所1校を週一回ずつ訪問し、体育の指導や授業のサポートを行いました。ウガンダでは歌と運動が融合した伝統的な活動が多くあります。子どもたちも楽しんで行っていますが、学年が変わっても活動内容が変わらなかったり、体育指導をやりたがらない先生がいたりと、現状は中学校と似たようなものでした。学校によっても体育指導の意識に大きな差があったため、中学校に上がってくる子どもたちの運動経験も違いました。

「僕がいる限り体育は続けていくからね。」

ある小学校の先生が最後にくれた言葉です。教員の確保、用具の確保、時間の確保と課題が多くある中で、力強く約束してくれる先生の存在は大きく、嬉しいことでした。いつか、その先生の教え子たちが、ウガンダの体育普及に影響を与える日が来ることを期待します。

ウガンダで生活した1年9カ月は、毎日が新しい発見の連続でワクワクすることがたくさんありました。素敵な人々との出会いもありました。反面、長期間生活するからこそ見えてくる課題や共感できない部分などもあり、互いの価値観や習慣の違いを理解すること・受け入れることの難しさを痛感しました。そして、日本から離れたことによって実感する日本の良さを再発見することもできました。
貴重な経験をすることができたことを嬉しく思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)