JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

CHIMPANZEE SANCTUARY

Mulenbe!(こんにちは)

今回はチンパンジーについて紹介します。
「チンパンジー」というと、愛嬌のあるしぐさで動物園でも人気者の一つに数えられるのではないでしょうか(石や糞を投げられたという苦い経験がある人もいるかもしれませんが…)。テレビ番組に出演したのを見かけた人も多いと思います。

ウガンダには「CHIMPANZEE SANCTUARY」と呼ばれるチンパンジーの自然保護区があります。この自然保護区は、ビクトリア湖の中に約3000あるという島々の一つであるNGAMBA ISLANDにあります。(ちなみに、ビクトリア湖は、ウガンダ、ケニア、タンザニアに囲まれたアフリカ最大の湖で、世界第3位の湖水面積を誇ります。ビクトリア湖はナイル川の主流の一つで、ナイルの源流と言われる場所は、ウガンダでも人気の観光名所になっています)。

このチンパンジー自然保護区は1998年に設立されました。NGAMBA ISLANDの生態系を可能な限り保存しながら、チンパンジーの保護や野生生物の管理を促進しているそうです。そのため、面積が100エーカーほどしかない小さな島のほとんどにあたる95エーカーが森に覆われ保護されています。

ところで、チンパンジーの保護ときいて私はあまりピンときませんでした。チンパンジーはそれだけ身近でありふれた存在に感じていました。しかし、森林の伐採や破壊による生息地の減少、人間が仕掛けた罠による怪我(成熟したチンパンジーの25%が罠によって怪我を負っているそうです)、食用やペットにするための密猟により、絶滅の可能性すらあるというお話を職員の方から聞きました。また、密猟や怪我などにより一度群れからはぐれたチンパンジーは、野生に戻されても生きていくことが非常に難しいという問題もあるため、この保護区ではそのようなチンパンジーを保護しているのだそうです。

さて、フェンス越しのチンパンジーたち(職員の方の居住区とチンパンジーの森はフェンスで区切られています)。お昼の時間になると、職員の方から与えられる食事を食べに森から出てきます。その日は、ニンジンやサツマイモ、パパイヤなどの果物や野菜を投げ入れてもらっていました。両手に抱えきれないくらいに食べ物を抱えているもの、食べ物を横取りされたといって癇癪を起すもの、食べ物を要求するために手を挙げたり差し伸べたりしてアピールするもの(中には、直立姿勢をとるものまで!)もいて、微笑ましかったです。感情豊かなところが伝わってきて、チンパンジーのことがもっと好きになりました。

NGAMBA ISLANDを訪れるために、南半球と北半球を往復した経験(ビクトリア湖の上で赤道を超えました)も良い思い出です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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