JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

新学期はテストから!

Mulenbe!(こんにちは)

ウガンダの学校では、2月初旬から新学期が始まりました。ウガンダは、日本と同じように3学期制が導入されていますが、1学期は2月から始まります。
私の配属先であるナブマリハイスクールも2月初旬の月曜日から学校が始まりました。2ヶ月に及ぶ長期休業が終わって初めての全校朝会(写真上)。新入生であるS1とS5以外の学年の生徒たちが広場に集まりました。学年が一つずつ上がったせいか全員が少し緊張した面持ちで整列しています…と紹介したいところですが、そんなことはありません。
今回の全校朝会に集まった生徒の人数は、全体の半数に満たないほどでした。今となってはあまり驚きませんが、登校初日に生徒全員がそろうことはありません。1週間をかけてバラバラと少しずつ生徒たちが戻ってきます。そのため、月曜日は、午前中は全校朝会と寮の清掃、午後は教室の清掃という日程が組まれていました。なんとも、ほわーっとした始まり方です。そして、その翌日である火曜日から土曜日まではテストが実施されました。本校では、学期はじめと学期終わりの2回ずつテストを行うことになっています。戻ってくるのが遅れた生徒はどうするのか不安になりますが、いつものことです。

さて、今回はテストについて紹介します。

ウガンダでは数多くの教科を履修しなければいけません。数学、地理、スワヒリ語、農業、美術など、その数なんと16科目(S1の場合)。学年ごとに科目数は異なりますが、15前後あります。日本のように理科という科目があるわけではなく、生物・物理・化学などが独立しているのも科目数が増える理由の一つでしょう。そして、生徒たちは毎回15前後ものテストをこなしています。

【テストの実施方法】

1.テストは1日3教科!
少ないと思った人がいるかもしれませんが、そんなに甘くはありません。各教科、約1~3時間程度、5日間連続で実施されました。ちなみに、学期末テストの場合は、1日2教科ずつ、8日間の日程になります。そして、テスト期間中は授業がありません。

2.テストは他学年の生徒と一緒に!
カンニング対策のため、本校では他学年の生徒が交互に座るよう指導されます。つまり、学級や学年関係なく教室が割り振られ、長机に3人の生徒が座ることになります。自分の教室にノート等を置いておくことができないため、中庭や木の上はカバンやノートで埋まります(写真下)。
先生方は学年を確認しながらテスト用紙を配布しなければなりません。

3.先生が来たらテスト開始!
テスト用紙の配布や監督は、教科の先生方が担当します。例えば、数学のテストであればS1~S6の数学担当の先生方が協力してすべての業務をこなします。先生の人数以上の教室に生徒が散らばっているため、学級ごとに監督する先生はいません。また、先生方が教室を回って用紙を配布していくため、開始時間や終了時間に若干の差が生まれます。8:26~10:26のような中途半端な時間が当たり前なのです。教室に時計が付いているわけではないため、時計を持っていない生徒たちはどのように時間配分しているのか、いつも気になります。

このようなシステムでは管理不足なのではないかと不安になったことも多々あります。実際、学級ごとにテスト監督の先生を決めて実施したこともありました。しかし、「テスト監督の先生が来ない」「テスト用紙が印刷されてない」「ホチキス止めされていない(教科によっては配布用紙が6~8枚にもなります)」「テスト用紙が不足する」などのトラブルが続き、うまく機能しなかったのです。
今のところ、このスタイルがこの学校の最良の方法ということなのかもしれませんね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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