ランカカレーは一度に2回味わう (竹下隊員は帰国しました。)

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竹下 綾香
(静岡県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
障害児・者支援
派遣国
アジア
スリランカ ハンバントタ県ウィーラケティヤ群
一言メッセージ
特別支援学校で2年2か月勤務し、今はスリランカの田舎でどっぷりスリランカ生活を満喫中です。知識も経験も少なく、異文化に驚くことも多々あるけれど、特別支援教育、スリランカ、日本を広い視野といろんな視点で見ることを目標に日々奮闘しています。

 

最近の遊び

2016.07.25

文化 活動

私が活動している学校では、最近また新入生が来たため、生徒の人数が30人になりました。

それに比べて教員の数は私含め4人です。

スリランカの特別支援学校では、5人の生徒たちに1人の教員がつくことになっているのですが…数が合いません。(笑)

そこで、最近ではグループでの活動も難しいときもあり、全員が楽しめるものはないか!と考えました。

まずは魚釣り。日本の幼稚園や保育園では定番の遊びですね。

生徒たちは目で確認しながら手を操作して魚をとる作業に夢中になり、友達がやっているときには応援したり、数を数えたりしていました。

また勝負時には、年齢の高い子どもでも年齢の低い子どもに負けることがあるので、皆が楽しめている様子が伺えます。

しかしこれを作る際、釣り糸につける磁石を買うのにとても苦労しました。

同僚に「磁石が欲しいんだけど、売っているお店ない?」と聞くと、「学生の時、理科で使ったよ!あるんじゃない?」と言われたので、近所の文房具屋さんへ。

任地のお店を3~4件まわりましたが、結局見つからず。そしてお店の人に聞いても「あの店にあるんじゃないかなあ。」と曖昧な返事。

仕方がないのでバスに乗って大きな町へ行き、お店をまわって無事磁石をゲットしました。

そして、磁石を置いていたお店の人に聞くと、スリランカの学校では理科で確かに磁石は使うが、学校にある物をみんなで使いまわしするとのことでした。

私の頭での中では、日本のようにすぐに手に入ってみんなが持っていると完全に思い込んでしまっていたので、近所のお店に磁石がないことに多少イラッときてしまったことに対し反省しました…。

次は、「マンゴーの木がある人ゲーム」です。

これは、日本の「なんでもバスケット」「フルーツバスケット」というゲームを元にスリランカ風にアレンジしたものです。

ルールは人数よりも一つ少ない椅子を用意し、一人が真ん中に出て、「男の子は立ってください」や「ハンカチを持っている人は立ってください」など、皆との共通点を問いかけます。

そのあと、その問いに当てはまる人は起立し、教員の「3・2・1」の声掛けで座っていた椅子とは別の椅子に早く座り、残った1人がまた真ん中に出てきて、というゲームです。

兄弟のいる人、黒い靴を履いている人…ここまでは日本と一緒ですが、家にココナッツの木がある人、クジャクを見たことがある人などスリランカならではの質問も飛び出します。

しかもココナッツの木とクジャクの質問にはほとんどの生徒が当てはまっているので、国が違えば共通点も違うなあと、しみじみしています。

このゲームの目的は、生徒に考える時間を与えることです。

こちらの保護者や教員は子どもに対してあまり考える暇を与えません。

できなければできる人がやるという風習があるので、子どもが率先して自主的に行動する場面は日本に比べるととても少ないです。

なので、鬼になった人には皆黙って見守ろうという問いかけをして、子どもが考えるのを待つことにしました。

すると、しばらく黙っているものの、友達と自分の共通点はないか、家にあるものってなんだろうと一生懸命に考える姿が見られるように。

さらに自分から新しい質問を投げかけることができる生徒も出てくるようになってきました。

子どもが自分から発信する瞬間は本当に嬉しいものです。

教員や保護者ともこの嬉しさや楽しさを共感し、日々の生活にも繋げてもらえたらと願っています。

活動期間も残りわずかとなってきました。

子ども達との時間や放課後先生たちとのちょっとした時間もあと少し…と思うと寂しいですね。