JICA海外協力隊の世界日記

Madamadamadagascar!

マダガスカルの農業機械訓練適用センター

6月16日から3日間、任地アンチラベの駅前で、農業機械訓練適用センター(Centre de Formation et d'Application de Machinisme Agricole:以下CFAMA)の35周年記念式典が開かれました。CFAMAはアンチラベにある、農業機械に特化したマダガスカル唯一の研修センターです。「コメ生産向上・流域管理プロジェクト(PAPRiz)Ⅱ」(以下PAPRiz)の技術パッケージでは、米の生産性を向上させるために除草機や唐箕、脱穀機などの小型農業機械の利用を推奨していますが、マダガスカルでは未だ全農家数の半数程度しか農業機械を導入しておらず、残りの半数はアンガディと呼ばれる鍬等の農具を用いた人力に依存しています。
そんな中CFAMAでは、農業機械の操作・維持管理に関わる人材の育成や、簡易農業機械の開発・製造などを行っています。現在、JICAボランティア1名がCFAMAで活動しています。
ステージでは、過去のマダガスカル隊員が「手洗いソング SASAO NY TANANAO」作成の際に協働した国民的歌手ローラや、マダガスカルの伝統芸能であるヒラ・ガシの演奏団がパフォーマンスを行い、多くの観客が訪れ、とても盛り上がっていました。

私も、首都アンタナナリボから来た農業・畜産省のスタッフや、農業・畜産局の同僚とともにPAPRizⅡブースを担当させていただきました。ブースには、私が各地域のリソース・パーソン農家に対しPAPRiz技術を導入した結果をインタビューした「GAZETY PAPRiz(日本語でPAPRiz新聞の意)」を展示しました。(写真下)

ブースに足を運んでくれた農家さんとお話をしている際に、その農家さんの近所の方がリソース・パーソン農家として新聞に載っていることが判明し、「彼女も導入しているのなら、今度話を詳しく聞いてみる!」とPAPRizに関心を持ってくれたことがありました。また、リソース・パーソン農家さん本人が訪れ、自分の載っている新聞を見て「アンチラベのラジャオ(PAPRizのイメージキャラクターの俳優)になった気分だ!」と、とても喜んでくれたことも嬉しかったです。
写真撮影の機会があまりない農村部の人々にとっては、自分たちが媒体となって特集されるということが、気恥ずかしいながらもやはり嬉しいようです。

今後は、既にPAPRiz技術を導入し成果の出ているリソース・パーソン農家の方々が、各々の地域でPAPRizの普及員として、少しでも多くの農家にPAPRiz技術を上手く伝達出来るよう支援していきたいと思っています。

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