JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

レジ操作の授業の様子

スーパーでのレジの操作方法を教える授業に参加しました。

レジ本体は、生徒の卒業後の就職先の1つであるÉxito(エクシト)というスーパーから頂いているもので、それを使って練習をします。商品のバーコードをスキャンしたり、先生が読み上げた商品を登録したり、現金やクレジットカード、割引券などで支払いを受け付ける練習をしていました。普段は座学がほとんどなので、みんな楽しそうに練習していました。

私は日本のコンビニエンスストアで店長をしていたことがあるので、多くの従業員にレジの操作方法を教えてきました。日本とコロンビアで違う点がいくつかありましたのでご紹介します。

まずは偽札の見分け方をしっかりと教える点です。私は日本で教えたことがありません。紙幣の厚さや印刷の触感、ホログラムを確認すればほぼ見分けられるということでした。確かに私が普段買い物する時も、高額紙幣で支払うとお店の従業員さんが必ず確認しています。どれほど偽札が出回っているか分かりませんが、コロンビアでは必要な作業だということです。

次に計算が苦手な生徒が一定数いることです。当然日本にも計算が苦手な人はいますが、日本と比べて多い印象を受けました。お釣りの計算やレジに金額を登録する際に間違えることが多々ありました。初等教育について、私は日本でしか受けていないので確かな事は分かりませんが、日本で教えている内容はレベルの高いものなのかもしれません。

最後にレジの操作方法しか教えない事です。日本ではお客さんがレジに来た時のお辞儀・挨拶に始まり、商品の値段を読み上げる事、お釣りの渡し方、買い物袋への商品の入れ方ついてまで徹底して教育を行います。レジは登録作業ではなく接客というイメージですが、その感覚が大きく違います。

個人的には日本の接客は行き過ぎている部分があると考えていますが、少し日本の考え方を取り入れた方が良いと感じました。当然文化も違うので同じようにする必要はありませんが、お客さんあっての商売であることは変わりません。

日本の「おもてなし」について考えることができた授業でした。

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