JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

日本の文化を紹介

配属先で日本の文化紹介を行いました。

私の配属先はSENAという職業訓練校で、生徒の年齢は18歳前後が多く、初めて会った日本人が私という生徒がほとんどです。アニメや漫画はとても人気があり、ワンピースやナルト、ドラゴンボールやポケモン、ドラえもんなど多くの生徒が知っています。しかし、それ以外のことはあまり理解されておらず、日本では中国語が話されている、中国と韓国と日本は同じ国、日本では犬や猫を食べていると思っている生徒が少なからずいました。

本物の日本人が同じ校舎にいながら日本のことを誤解して卒業させる訳にはいきません。日本を正しく理解し、少しでも好きになってもらえるよう全ての生徒に日本文化を紹介することにしました。

まずは日本がどこにあるのかを聞いてみました。

アジアにあることはほぼ100%理解されていましたが、アジアの地図からどこが日本かを当てられる生徒はおよそ10%でした。島国ということは知っているらしく、東南アジアのインドネシア周辺を指差す生徒が多かったです。

その後、日本人の宗教観の話や大統領でも王様でもない天皇がいることなどの少し難しい話から、相撲のビデオを見てもらったり、忍者の術を説明したり、漢字の成り立ちや回転寿司の紹介などをしました。

1時間に及ぶ紹介でしたが、どれも興味を持ってもらえました。特に最後に紹介した日本の俳優、女優についてが盛り上がりました。総じて日本人女性は美しいとの評価をいただきましたが、日本人男性の評価は今ひとつでした。どうやら爽やかな感じよりも、目鼻立ちのしっかりした彫りの深い濃い顔が好まれるようです。

最後に質問を受け付けました。

特に多かったのが、なぜ忍者や侍が今はいないのか、芸者とは一体何者なのか、広島・長崎の現状などの質問が多かったです。日本のことをよく知る生徒からは、死刑制度があると聞くがどこで誰が執行しているのか、なぜ奈良公園に鹿が沢山いるのかなど、かなり細かな質問もありました。個人的に面白いと思ったのは、日本のホラー映画を見たことがあるという生徒からの質問で、幽霊とは何かということでした。モンスターの概念はあるが、幽霊の概念はどうやら無いようです。これは宗教観の違いから来るものなのか、とても興味深かったです。

今回資料を作ってみて、改めて自身の無知を知り、日本の魅力を再確認できました。その魅力を少しでも多くの人に正確に伝えられるように、本来の活動と並行し続けていこうと思います。

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