JICA海外協力隊の世界日記

コロンビアからの手紙

コロンビアのクリスマス

12月24日はクリスマスイブです。コロンビアはカトリック教国なので、クリスマスは最も大事な祝日の一つになっています。私にとっては初めてのコロンビアでのクリスマスということで、ホームステイ先の家族と過ごしました。家族揃ってのクリスマスパーティです。

ホストマザーが沢山の料理を用意してくれましたが、コロンビアのクリスマスの伝統料理として「buñuelo(ブニュエロ)」と「natilla(ナティージャ)」というものがありました。

buñuelo(ブニュエロ)はひと口程の大きさのボール状のドーナツのようなものであり、生地にチーズを混ぜて揚げます。natilla(ナティージャ)はカスタードクリームで作る、食感がレアチーズケーキに似たデザートです。ナッツやシナモンをトッピングして食べます。ヨーロッパや南米では一般的な食べ物のようですが、国によって形状や材料が異なるようです。

パーティーは19時ごろから始まりました。

まずはお酒と軽食をつまみながらおしゃべりやダンスをするのが一般的なようです。日本と違いダンスが一般的なコロンビアでは、ホームパーティでも踊ります。

その後「novena(ノベナ)」を朗読します。novena(ノベナ)は聖書の一節であり、内容はキリストが生まれたベツレヘムの生誕地に到着するまでの、ヨセフとマリアの旅のお話です。この話を、12月16日から24日までの9日間、毎日一節づつ家族で朗読します。 24日は最後の節を読む日です。朗読の途中には歌もあり、とても興味深かったです。

24時を過ぎると「Feliz Navidad!(メリークリスマス)」と言いながらハグをし、お互いに祝福をします。その後全員で持ち寄ったプレゼントを交換し合い、食事を食べ始めます。

家庭により多少の違いはあると思いますが、これがコロンビアでの伝統的なクリスマスのお祝いです。

ちなみに、クリスマスツリーや電飾などの飾り付けは1月6日まで片付けません。1月6日は東方の三博士がキリストにプレゼントを持ってきた日とされていて、その日を持って12月7日から始まったクリスマスシーズンは終わります。日本人からすると、1月になってからもクリスマスツリーが飾られているのは違和感がありますが、クリスマスはとても大事な宗教イベントということです。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ