JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

出張時の仕事&宿泊環境

Kuzuzanpola! 隊員の岩井です。

私の活動では時々出張があり、6月上旬には一週間プナカ県に行ってきました。今回の記事では出張内容ではなく出張中の職場および宿泊環境についての紹介記事です。

プナカ県はブータン中部に位置しており、標高は1,300mとブータンの中では低く温暖な気候です。出張中は気温が30℃近くあり非常に暑かったです。

今回の出張はビニールハウスに自動制御機能を取り付けるという内容でした。作業場所は写真右の茶色の小屋の中です。作業小屋の隣には黒い2つのタンクがあります。左側の大きいタンクには水が、右側のタンクには肥料が入っており、これを定時にビニールハウス内へと送ります。左側タンクの水量が少なくなったら自動で水を補充します。右側タンクの肥料が少なくなったら管理者のスマホに通知が飛びます。ビニールハウス内の温度が閾値を超えたらビニールハウス上部に取り付けられている大型のファンを稼働させます。
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小屋の中はこんな感じです。WiFiルータや各種スイッチ、電気系統などがあります。
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小屋の中には扇風機が無く非常に暑かったです。加えて極め付けは下の写真です。黒いのは全てハエです。ブータンでは殺生は好ましくないので、この100匹を優に超えるハエ達と小屋の中で一週間共存しながら作業をしていました。一応殺虫剤は持っていたのですが、この量のハエを殺生したら来世はハエの餌になる気がしたというのも共存を選んだ理由です。顔に向かってくるハエ、耳にまとわりつくハエ、首元を歩くハエ、パソコンの画面に止まってマウスと錯覚させてくるハエ、よくこれらを乗り越えたなと自分でも思います。なお翌日WiFiルータのアンテナを見たら茶色くなってました。人生で初めてハエの糞を視認した瞬間でした。
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続いては宿泊場所です。今回はプナカ県の隣にあるウォンディ県にある農業研究開発センターの宿舎に滞在しました。中はこんな感じです。今年の3月に建ったばかりとのことで非常に綺麗でした。一泊350ニュルタム,日本円にして約600円です。
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しかし温暖な地域ということでシャワーは水しか出ませんでした。出張序盤は降雨のため寒く、手拭いを濡らして体を拭いて凌いでました。

そして出張、特に温暖な地域へ向かうときの私の三種の神器はこれです。作業小屋では他の同僚もいたので殺虫剤は使いませんでしたが、個室では使っています。部屋に入ってまずは左のスプレーで蚊とハエを退治し、右のスプレーをベッドに噴射してダニ対策を施し、出かける時は中央の虫除けスプレーを作業服にかけます。
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朝ごはんは宿舎に併設されている食堂にて連日フライドライスです。大きな器に入っているので適量を自分のお皿に盛るスタイルです。一食90ニュルタム、日本円にして約150円です。
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以上です。ハエに関する文量が多いですね、失礼しました。というかあのハエのヤバさを伝えたく本記事を書いた次第です。面白い仕事&宿泊環境に遭遇したらまた書かせてもらおうと思います。


以下は出張中に撮影した何気ない写真です。

(1)牛と空と緑
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(2)3匹の犬
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(3)バジョ地区
滞在先から徒歩10分ほどのところに位置するバジョ地区。比較的新しくできた街ということで、衛星写真を見ると格子状になっており区画整備されていることがわかります。晩御飯はバジョ地区で食べました。
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(4)チミ寺院(Chimi Lhakhang)
ビニールハウスの近くにあったチミ寺院は子宝祈願の寺院として有名です。この寺院の御利益で生まれた子供にはチミ(Chimi)という名前をつける習わしもあるそうです。子宝祈願ということで寺院の周りの
お土産店はこんな感じです。
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