JICA海外協力隊の世界日記

ブータン便り

セイタカダイオウを求めて

Kuzuzanpola! 隊員の岩井です。

ブータンはヒマラヤ山脈の麓に位置していることから数多くの高山植物を有しています。去年は幻の青い花ブルーポピーを探しに行き、今年セイタカダイオウを探してきました。
少し遡りますが7月上旬にパロのダケパンツォという湖を見るがてらセイタカダイオウを探しに行きました。なおダケパンツォはパロの日帰りハイキングで最も難易度が高いと言われています。その理由は後述します。

まずは朝4時にパロ中心地を出発し、そこからラフロードを経由しつつ1.5時間のドライブの後スタートポイントに到着。スタート地点で既に3,400m超です。富士山八合目と同じ高さです。
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歩き始めてから2.5時間ほどで一つ目の目的地ユンツォです。どうやらハート型に見えるとのことでインスタ映えスポットです。なお標高は4,200mほど、ブータンのインスタ映えスポットは過酷ですね。
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ユンツォからしばらく歩きお目当てのセイタカダイオウを発見。もっと成長すると2mほどになるそうです。
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さらに30~40分ほど歩きダケパンツォの見晴台に到着。標高4,400m。
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足元が悪い岩場を抜けつつ湖畔に到着。10分ほど湖を堪能して帰路に着きます。
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そしてここからが大変でした。帰り始めて10分ほどで完全に雲に覆われて雨が降り始め、岩場は滑りやすくなり登山道はぬかるみ始めます。これだけならまだなんとかなりますが、私はめまいと吐き気を催してしまいました。完全に高山病です。普段は2,400mほどで生活をしているので、2,000mも高い場所に数時間いたら症状は出てきます。これが先述したパロの日帰りハイキングで最も難易度が高いと言われる所以です。幸い私は無事に戻ってきましたが、地元のブータン人でもダケパンツォハイキングでは吐いてしまう方がいるほどの過酷なルートです。
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今回の記事は以上です。セイタカダイオウといいブルーポピーといい4,000mを超えないと見つけられないので中々にハードではありますが、ブータンに来た際はぜひ高山植物にも着目してみてください。

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