2026/01/13 Tue
ヒマラヤの彼方で...
言語化できないもの

Kuzuzanpola! 隊員の岩井です。
先日ブータン南部のシェムガンに行く機会がありました。ちょうどその日はロチェというシェムガンにおける正月のような日でした。滞在先の方から「すぐ近くの村でロチェが開催されているからどうですか?」とのことでついて行くことに。到着すると民家の敷地で村民の方々が火を囲んで談笑していました。我々に気づくと気さくに「Kuzuzanpola」と挨拶をしてくれ、丸太を椅子代わりに用意してくれました。すると直ぐに小さなカップを渡し、アラをはじめとする地酒を振る舞ってくれました。私はお酒があまり強くないのでアラをちびちびと飲みながら、村民同士で談笑し合う風景をぼうっと眺めていました。そしてふと思いました。「あぁ、これが文化であり人生なのか」と。![]()
我々が生きる現代社会では、あらゆるものが数字で表されて言語化されています。給料、株価、業績等、全て数字です。もちろんそれらを否定しているわけではありません。経済成長することで昔よりも人々の生活が楽になり、医療も飛躍的に進歩し、貧困率も低下しています。
ただ、日々の生活で数字を追い求めすぎるべきではないなとブータンで暮らして感じました。言語化できないことを適度に生活に組み込むことが、文化的で心豊かで穏やかな暮らしになるのではないかと思います。
ブータンはおすすめの旅行先かと言われると正直微妙です。日本からの直行便は無く、高額な観光税で費用が割高になるため、それならその予算でヨーロッパに行くのをお勧めします。ただ、刺激を求めない方にはブータンは圧倒的にオススメです。美しきヒマラヤ山脈、日本と似ている田園風景、仕事よりも家族を優先する感性、伝統衣装を守る国民意識、言葉にはできないものが溢れています。
ブータンには日本人の懐古心をくすぐる何かがあります。一生のうちにぜひ一度はブータンを訪れてはいかがでしょうか?
SHARE





