JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#102 隊員OVに独占インタビュー【野球/竹林】〜後編〜

「隊員OVに独占インタビュー」

インタビュー企画ラスト!!竹林OVのインタビュー後編です。

Q.3 協力隊経験を経て変化したことは?

大きく2つの価値観が変わりました。

一つは家族を大切にすることです。協力隊に行く前もそれなりに大切だと感じていましたが、平日仕事があるとき、週末の時間、どんな時でも家族を大切にする彼らを見て、より一層家族を大切にしようという気持ちになりました。

二つ目は自身のアイデンティティです。協力隊に行く前は「自分の居場所は今いる場所にあるのか」、「自分の存在価値は果たしてあるか」と考える事が多かったですが、野球やソフトボールを通じ、現地で新しい居場所と存在価値を見出すことができました。帰国後は「今いる場所が合わないと感じても世界のどこかには自分の存在価値がある居場所があるはず」と考えられるようになり、生き方に窮屈さを感じなくなりました。

Q.4 協力隊参加後の進路選択について教えてください。

もともと協力隊に行く目的をいくつか持っていましたが、特に意識していたことは「スペイン語を習得すること」でした。

協力隊への参加理由も自身が歩みたいキャリアである「国際的に野球に携わること」へ進む土台作りと考えていました。

派遣中は自身のメインの活動である野球・ソフトボールの普及振興をしながら、空いた時間を使って週2回ほど語学学校に継続的に通い、スペイン語習得に注力していました。

帰国する半年ほど前から具体的な進路の検討を始め、オンラインでのスポーツ業界の転職イベントに参加するなどインターネットを通じた情報収集を積極的に行いました。

本格的な就職活動は帰国後に始め、最終的に現在の勤める会社と縁があり、進路を決めました。

Q.5 後輩隊員(現在活動中〜これから隊員になる人も含めて)にメッセージをお願いします!

振り返ると「本当にかけがえのない2年間だった」と感じます。

訓練所で出会った同期と過ごした時間、現地で野球・ソフトボールを通じて出会った人たちと過ごした時間、ボリビアで試行錯誤して苦労した時間、その他にもあげたらきりがありませんが、そのすべての時間をきっと自分の人生が終わるときに「ボリビアに行って本当に良かった」と言えると心の底から思います。

そしてボリビアで過ごした時間が今の自分を作り上げる一つの大きな要素になっています。協力隊を受けることを考えている人、派遣前の人、現在活動中の人、全ての人が私と似た思いを持てる充実した時間を送れることを願います。

【インタビュイー・写真提供】

竹林 慎太朗(2022年度1次隊/野球/コチャバンバ県コチャバンバ市)

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