JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#173【番外編/その①】5月帰国隊員に聞きました!ボリビアでの活動を漢字一文字で表すと!?

2年間の任期を無事に終え、5月初めに帰国した2023年度4次隊の皆さん。まずは、ボリビア有数の日系移住地コロニア・オキナワで活動していた島尻まいさんと村山潤さんに『ズバリ!2年間の活動を漢字一文字で表すと!?』と聞いてみました。

まずは、サンタクルス県の日系移住地コロニア・オキナワで環境教育隊員として活動していた島尻まいさん。

2年間の活動を表す漢字は… 

『実』

なんとなく小さな頃から、いつか南米に行く日が来るんだろうなと思っていたというまいさん。JICA海外協力隊という形で思ったよりも早く「実」現し、自分自身にとって夢のような時間になったそうです。今まで生きた中で、一番心がワクワクしたこと、悲しいこと、驚いたことがあり、りの多い2年に。仕事はなかなか難しかったものの、ここで得た経験をバネにして、いつかを結ぶことを願ってこの漢字を選んだそうです。

まいさんの最初の挫折は、偉い人との会議に自分一人投げ出されたこと。ただでさえ緊張していたのに、言葉の壁でお互い理解できず、地獄のような空気になったそうです。部屋にいた皆の「なんだこいつ」という顔が忘れられず、しばらくトラウマになったんだとか。その日以来、スペイン語向上に一念発起。同僚の会話を毎日盗み聞きしリスニング力を鍛え、分からない単語は逐一調べて覚えるように。結果、今でも皆が何を言ってるかわからないことも多いけど、分かってる感を出すのが上達したのと、なんとなく言いたいことは汲み取ってもらえるレベルにまで持っていくことができ、乗り越えた(?)そうです。

活動の中で最も苦労したのは、日系移住地ならではの「自分の立ち位置」。日系移住地でボリビア人と働く上で、自分の立ち位置に悩み同じコロニア・オキナワの日系コミュニティーで活動する隊員たちと比べると、日系と関わるタイミングが少ないため、そこまで深い関係が築けず、一方でボリビア人からは「あっち側でしょ」という雰囲気があり、自分の立ち位置がわからず、悩んでいたそうです。

そんな中、最も嬉しかった思い出は一度だけ同僚たちがまいさんについてきて、掃除をしてくれたこと。あるイベント後に市役所職員全員でゴミ掃除をするはずなのに、誰一人動かずおやつを食べてゆっくりしており、一人しかない清掃員が困っていた時に、それを見かねた一人、掃除を始めたまいさん。すると、皆がまいさんの後について掃除し始め、「あなたがやっているからだよ」と言われたんだとか。いつも何をやっても「なんであなたがやっているの?」みたいな反応や、そもそも興味を持ってくれないため、最初で最後ではあったものの、嬉しすぎて涙ぐみながら帰ったそうです。

そして、プライベートでハマっていたのは「料理」。元々好きだったそうですが、どこかで食べて美味しかったもの、ネットで見たもの、または想像でやってみようと思ったレシピを料理で形にすることで、自分のクリエイティビティが刺激され楽しいことに気付き、よりハマったそうです。

☆まいさんからみんなにメッセージ!!

『日本人の私達の目から見るとヒヤヒヤする場面が多々あると思いますが、なぜかいつも最後はどうにかなっているのがボリビアです笑 あまりシリアスになりすぎず、美味しいもの食べたり、ボリビアの美しいところを楽しみながら、活動頑張ってください〜』

続いては、同じくコロニア・オキナワでの理学療法士隊員として活動していた村山潤さん。

2年間の活動を表す漢字は…

『繋』

この2年間の活動が多くの人や経験との「つながり」によって成り立っていたと感じたため、『繋』という一文字を選んだ潤さん。コロニアオキナワでの生活では、言語や文化の違いに戸惑いながらも、地域住民や同僚、カウンターパートとの関わりを通じて少しずつ信頼関係を築いていったそうです。診療所での臨床や地域での健康の啓発活動も、1人では成り立たず、人との関係性の中で広がっていったと実感したんだとか。このように、人と人との関係、学びの連続性、そして活動の積み重ねが続いていくという意味を込め、「繋」という字を選んでくれました。

カウンターパートがいない状況で活動がスタートし、一人で臨床を行っていたことが一番大変だったという潤さん。マンパワーとして業務を担う状況にかなり悩んだそうです。

しかし、「自分が変えられる範囲に集中する」という意識へ転換することで、悩みを乗り越えます。環境そのものをすぐに変えることは難しいと受け入れ、まずは目の前の患者対応や、地域に向けた健康情報の発信に取り組んだそうです。

悩みながらも前に進む中で、患者さんの「リハビリのおかげで良くなった」という声はなによりも嬉しかったといいます。

活動以外では、ゲートボールに没頭。きっかけは、地域の方に誘われて何気なく参加したことだそうですが、年齢を問わず一緒に楽しめる雰囲気と、戦略性のある競技性に魅力を感じ、次第に継続して参加するようになったそうです。練習に行けばビールが飲めるのもハマったきっかけの一つ。ついには南米で使用できる審判のライセンスも取得したそうです。

☆潤さんからみんなにメッセージ!!

『私自身、現地で出会った人々との関わりの中で、専門職としてだけでなく、一人の人間としても多くのことを学ぶことができました。思うようにいかないことや悩む場面もありましたが、その一つ一つが自分を成長させてくれた経験であると感じています。皆さんも、ぜひ自分なりの目的や軸を持ちながら、目の前の人や環境と丁寧に向き合ってほしいと思います。思い通りに進まないことも多いですが、その中で何ができるかを考え続けることが、結果として大きな価値につながると感じています』

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笑顔が素敵で、オキナワの太陽のようなまいさん、地域に根差した活動でコロニアの皆さんにとても慕われていた潤さん。ボリビアでの経験を糧に、帰国後もますますご活躍されることを祈っています。

¡¡¡Nos vemos!!!

文責 高橋 望(2024年度3次隊/番組制作/サンタクルス県サンタクルス市)

→ 次号、【番外編/その②】に続きます

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