JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#186【特別編⑧】あなたにとってJICA海外協力隊とは?【栄養士/布川】

Q.まずは自己紹介をお願いします。

保健センターで栄養士隊員として活動しています。

任地では肉と炭水化物中心の食事が好まれており、肥満をはじめ糖尿病や高血圧といった生活習慣病にかかる住民の方が多い状況です。そのため、患者さんに健康的な食事についてお話ししたり、学校を訪問して食育活動をしたりしています。

Q.あなたにとってJICA海外協力隊とは?

『自由さ』

協力隊として任地で過ごし、現在19カ月が経ちました。残り3カ月です。

海外協力隊とは?一言で答えるのは難しいですが、私にとっては「自由さ」です。

自分の活動って意味あるのか?任地に貢献できているのか?よく分からないまま、手探りの状況で自分が先頭に立って取り組み続ける日々はまるで修行のような感覚でした。活動の成果が2年の任期中に目に見える形で現れるわけでもないので、不安になることもよくあります。

ですが、事務所の調整員さんはよく「協力隊の強みは、やりたいと思ったことを活動に取り入れられること」と話してくださいました。

JICA協力隊の活動は、あくまで草の根レベルでの協力であり、大きな成果が必ずしも求められているわけではありません。そして、どのように活動するかは隊員の「自由」です。言語も文化も違う異国の地で、現地の課題に対してどう活動を展開するのか。決めるのも、実際に行うのも隊員本人です。それは私にとって重く、大きな不安要素でしたが、同時にワクワクすることでもありました。

悩みつつも、私はその自由さを前向きに捉え、活動にさまざまな事を取り入れました。現地住民への栄養相談に加え、住民の肥満問題解消を目的とした夜のウォーキング会を実施し、自分も一緒に歩きました。また、子どもたちへの食育では、現地の栄養士と考えたミニクイズや、栄養士隊員で編集したカードゲームも取り入れました。

また、任期中に作成した資料は、隊員同士で共有できる仕組みもあります。実際に、私が作成した資料を助産師隊員さんがアレンジして活用してくれたこともありました。

そうはいっても現場ではもちろん様々な問題が立ちはだかります。配属先に資金や人手が足りていない、同僚が協力してくれない、物事が計画通り進まない、言葉が通じないなど…。それでも、その環境下で自分が「これをしたら面白そう、これなら出来そう」「やってみたい」と思ったことに挑戦させてもらえる環境というのは、なかなかないのではないでしょうか。

現地の人や隊員同士で意見を出し合ったり、悩んだりした日々は、今となってはかけがえのない貴重な思い出ですし、柔軟に活動に取り組むことができる「自由さ」は、私にとって協力隊の醍醐味だったのかもしれません。残り3カ月も、自分らしく頑張りたいと思います。

文責 布川 理紗子(2024年度1次隊/栄養士/サンタクルス県オキナワ市)

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