JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#188【特別編⑩】あなたにとってJICA海外協力隊とは?【診療放射線技師/横山】

Q.まずは自己紹介をお願いします。

ラパス県ラパス市の市街地、医療施設が密集するエリアにある「ボリビア・日本消化器疾患研究センター」で活動している横山です。同僚の診療放射線技師と共に装置を操作して、患者さんに対して放射線を使った検査をしています。

Q.あなたにとってJICA海外協力隊とは?

『不思議』

JICA海外協力隊とは、私にとって『不思議』に満ちた毎日です。

日本から遠く離れたボリビアにいるはずなのに、どこか日本と近い部分を感じる不思議があります。
一方で、習慣や文化、価値観には驚くことも多く、毎日のように新しい発見があります。

病院で活動していると、「日本と似ている」と感じる瞬間もあれば、「やっぱり海外なんだ」と実感する瞬間もあります。

私の配属先には、施設名にもあるように「日本」の要素が数多く残っています。
約50年前、日本の支援によって建設されたこの施設には、かつて日本で技術研修を受けた医師や技術職の方々が在籍しています。
私が日本人だと分かると、当時覚えた日本語で挨拶をしてくれたり、日本での思い出を話してくれたりします。院内には、設立当時に供与された日本製の機器や設備が今でも残っており、絵画や人形など、日本を感じるものもあります。

また、業務時間を守ることや、物品が整理整頓されていること、身だしなみに気を配る姿など、日本の職場文化と似ていると感じる場面もあります。
日本から遠く離れたボリビアにいるはずなのに、日本とのつながりをこんなにも近くに感じることが、とても不思議です。
ふと、「本当に自分はボリビアで生活しているのだろうか」と考えることもあります。

一方で、年齢や立場に関係なく気軽に挨拶や会話ができることや、同僚・実習生との距離がとても近いことには、海外らしさを感じます。また、忙しい中でも休暇休憩、食事や家族との時間を大切にしている姿も印象的です。その反面、物品不足や社会・政治情勢の影響を受ける場面も多く、日本との環境の違いを実感することがあります。業務に必要なマスクや防護服を露店で購入している様子を見たときには、とても驚きました。

日常には、わくわくやどきどきがたくさんあります。それでも、なぜか安心感や落ち着きもあります。特に、ここラパスには私の地元・北陸とどこか似た空気があり、遠い海外にいることを忘れそうになる瞬間があります。

不便なこともありますが、その中に豊かさがあり、「細かいことは気にしすぎなくていい」と気づかされる毎日です。

こうした日々から、『不思議』という言葉が、今の私にはしっくりきます。

文責 横山 春奈(2025年度2次隊/診療放射線技師/ラパス県ラパス市)

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