2026/10/21 Wed
栄養士 活動 食べ物
#247 ボリビアでの栄養計算【栄養士/種瀬】

サンタクルス県サマイパタ市で栄養士隊員として活動しております、種瀬柚季です。
今回は、ボリビアでの栄養計算の実際について、ご紹介いたします。
栄養計算とは,ある食事や食品に含まれているエネルギーや栄養素の量を算出することです。
例えば、1食にご飯150g、鶏肉80g、野菜120g、油10g、食塩1gを使用した場合、それぞれの食品にどのくらいのエネルギーや栄養素が含まれているかを、「食品成分表」という各食品の栄養価をまとめた資料から調べ、合計します。算出した結果からは,栄養指導や献立作成、教材作成などに活用することができます。こうした一連の作業は栄養士ならではの仕事であり、専門性の一つだと思います。
まず栄養計算をする時,ネットや友人のレシピを参考に,各食品の重量を調べます。任地先の市場の食堂で販売している料理について知りたい時には,料理を購入し,それぞれの食材の重量を測ることもあります(写真1)。ただ,調味料の種類や重量が分からないので,この方法で行うことは少ないです。

次に、食品成分表を用いて,それぞれの食品に含まれる栄養素の量を計算します。
ボリビアにも、日本の食品成分表のような資料があります(写真2)。
しかし、調べたい食材の記載がない・ナトリウムの値が掲載されていない等、食材や栄養素には限りがあります。食品に含まれる栄養素の量は、食品の種類や品種、食品の加工・調理方法だけでなく、土壌の状態や各食品の成分の測定方法・計算方法等によっても異なります。そのため、栄養計算を行う際には,できる限り、その地域で使用されている食品成分表を用いることが望ましいです。
そこで、ボリビアの食品成分表だけでは必要な情報が得られない場合には、近隣国の食品成分表を参考にし、それでも該当する食品や栄養素がみつからない場合は、日本の食品成分表を参考にすることもあります。
また、日本で栄養計算をする時には、食品成分表がプログラム化されており、食品の重量を入力すると、その重量に応じた栄養価が自動的に算出されます。一方、ボリビアではそのような機能はないので、栄養価を手動で算出する必要があります。日本での栄養計算に慣れていた私にとって,この作業へのハードルが高かったですが、何度か栄養計算を行ってきた現在では,少しずつ計算にも慣れ,以前よりも楽しみながら作業できています。

そして、こちらが栄養計算をもとに作成している教材です。
この教材では,各食事や食品に含まれているエネルギー,たんぱく質,炭水化物,脂質,食塩をあくまで参考程度ですが,知ることができます。普段食べている食事と,自分に必要なエネルギー量を比較することで,自分の食生活を振り返り,食事の改善ポイントを考えるための1ツールとして活用してもらえればと思っています。
任期も残り100日を切りました。
これまでの活動の中で,大きな成果や目に見える変化があったというわけではありませんが,周りの人への感謝の気持ちを忘れず,ボリビアでの生活・活動を最後まで楽しみたいと思います。
文責 種瀬 柚季(2024年度2次隊/栄養士/サンタクルス県サマイパタ市)
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