JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#78 "緑の首都"で種をまく~サンタクルスで感じた文化と農業局の仕事~

Hola!(こんにちは)

バトンリレー56。サンタクルス市でコミュニティ開発隊員として活動する蓑田真平です。

20258月末にサンタクルスに赴任し約一か月が過ぎました。私の感じた街の印象配属先での活動内容を紹介します。

緑の街サンタクルス

サンタクルスはボリビア国内で最も農業が盛んな地域で、国内の農産物生産の7割を担っています。ンタクルス県全体の面積と日本の国土面積がほぼ同じでとても広大な農業地帯です。

また、温暖な低地(平均標高400m)が広がり、首都機能のあるラパス(標高約3,600m)に比べると蒸し暑く感じます。到着時、上空から見た景色は、とにかく平坦で。季節としては春にあたる9月でも日中35℃を記録する日があり、これからの季節の移ろいが楽しみです。

実際にサンタクルス市内で生活をしていると、緑と白の旗をよく見かけます。これはサンタクルス県の旗で、お祭りやイベント、公式行事等ではラスタカラーのボリビア国旗だけではなく、この県旗をよく目にします。町の人々も、緑色の服や鞄を身に着ける人も多く、地域の人々が自分たちの街に誇りと愛着を持っていることが伝わってきます。まさに“緑の都”という印象。

活動内容

私は県庁農業局(SEDACRUZ)に配属され、農家の所得向上につながる取り組みを支援することが主なミッションです。特に、JICAの推進する技術プロジェクトの1つであるSHEPアプローチの普及と推進に力を入れて取り組んでいく予定です。野菜や果物を生産する小規模農家に対し「作ってから売る」のではなく、市場の需要から「売れるものを計画的に作る」市場志向型の農業への転換を図ります。

SHEP(市場志向型農業振興)アプローチ | 事業について - JICA 

現在は、同僚たちと県内の農家コミュニティや農業学校を訪問し、SHEPの研修灌水施設の整備播種や育苗の指導に取り組んでいます。私自身が研修を主催するにはまだ準備中ですが、訪問先では先生や農家の方との雑談で、主要作物や販路、取引価格などを一つずつ聞き取り、学びを積み上げています。

焦らず、poco a poco(少しずつ)でボリビアの文化や風土を肌で感じながら活動していけたらと思っています。

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文責 蓑田 真平(2025年度1次隊/コミュニティ開発/サンタクルス県サンタクルス市)

➡➡ 次回は、同じサンタクルス県のモンテロで栄養士隊員として活動中の長谷川さんにバトンをつなぎます。お楽しみに!

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