JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#95 隊員OVに独占インタビュー【看護師/林】

「隊員OVに独占インタビュー」

今日のインタビュイーは林さん!彼女は協力隊に合格し派遣前訓練期間中に、コロナ禍の影響で派遣中止となるも、派遣再開を待ち望み、2022年度7次隊としてボリビアに派遣されました。任期期間中は、サンタクルス県の児童養護施設(孤児院)で活動されていました。

活動に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたいと思います☆彡

Q.1 協力隊参加後の現在は何をしていますか?

日本の国際空港で検疫官をしています。

Q.2 ボリビアでの活動/生活の中で印象に残っていることは?

当時、活動の正解がわからず悩んでいた私に答えをくれた出来事があります。


サンタクルス市内の孤児院の保健室で看護師隊員として活動していました。

ミッションの一つに孤児院内の衛生環境の改善がありました。
不衛生に保管・管理されている医療物品や子どもたちのバスタオル、歯磨き、食器。
子どもたちが手洗いできる環境作りなど。

改善箇所もそれに対するスタッフへの指導も多くありましたが、協力してくれる同僚の手を借りながら共に活動をしていました。

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トライアンドエラーでひとつひとつ前に進めてはいましたが、
「私がいなくなったらまた元に戻ってしまうだろうな、活動をやっている意味あるのかな。」と毎日自問自答していました。


そんなある日、私の活動に興味がなさそうな同僚がふと、こう言ってくれました。
「園子が働いてところを見ると、日本人はこうやって働くんだってすごく勉強になるよ。
私は外の世界を見られる機会はないけど、園子がここに来てくれたからすごく離れた外国の日本人の働き方を見られて、すごく刺激的で見ていて楽しい。」と。


この言葉で長い間、心にかかっていた靄が晴れました。


"改善点を見つけて、解決して、より良くする"


私が日本人として染みついている当たり前の行動が
ボリビア人の同僚には新鮮で、知らず知らずのうちに一つの発見をもたらすことができていたと気がつきました。


よく協力隊経験者から「そこにいるだけで国際交流になっている。」という言葉を耳にしていましたが、私は腑に落ちていませんでした。
しかし同僚の一言で、この言葉が自分のものになりました。

Q.3 後輩隊員(現在活動中〜これから隊員になる人も含めて)にメッセージをお願いします!

今を、今できる力で全力疾走してください。

協力隊を目指す期間も訓練期間も隊員期間も
帰国してしまえば、ただの過去の一点になってしまいます。

しかし、他の過去の一点とは比べものにならないほど貴重で大切な自分しか持っていない宝になります。

未来の自分に「頑張った」と誇りをプレゼントする気持ちで
今をがむしゃらに進んでください。只管打走!!
(がむしゃら進むために、ひたすら休む時も大切です!)

【インタビュイー・写真提供】

林 園子(2022年度7次隊/看護師/サンタクルス県サンタクルス市)

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