JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#248 コチャバンバの歴史に触れて【音楽/田名辺】

こんにちは!私はコチャバンバ県、コチャバンバ市で音楽隊員として活動している田名辺です。

今日は、コチャバンバにとってとても重要な人物たちの像を見てきたので、少し歴史のお話をしたいと思います。

突然ですが、皆さんはボリビアの公用語が何か知っていますか?

多くの人が話しているのはスペイン語ですが、実はボリビアにはスペイン語だけではなく、アイマラ語やケチュア語をはじめとする多くの先住民言語があります。現在のボリビアでは、スペイン語と36の先住民言語、合わせて37の言語が公用語として認められています。


では、なぜボリビアでスペイン語が広く話されているのでしょうか。

その大きな理由の一つが、かつてこの地域がスペインの植民地支配を受けていたことです。

今回訪れた場所に関係する出来事は、1812年に起こりました。

1812年5月24日、コチャバンバ近郊のポコナで、独立派のエステバン・アルセ率いる軍と、スペイン王党派のホセ・マヌエル・ゴジェネチェ率いる軍が戦い、独立派が敗北しました。

その後、ゴジェネチェ率いる王党派軍はコチャバンバへと進軍します。

当時、コチャバンバでは多くの男性が戦いに出ており、街を守る戦力は十分ではありませんでした。そこで、女性たちを中心とした住民がサン・セバスティアンの丘、現在のラ・コロニージャに集まり、王党派軍を迎え撃つことになります。

そして5月27日。

コチャバンバの女性たちは、子どもや高齢者などとともに王党派軍に抵抗しました。十分な武器を持っていたわけではなく、銃や小型の大砲などに加え、棒やマチェーテなども使って戦ったと伝えられています。

最終的には王党派軍に敗れ、多くの人々が命を落としました。

この出来事は、現在でもボリビアの歴史の中で語り継がれています。

実際にこの場所を訪れてみると、単なる観光地というよりも、そこに生きた人々の思いや、この国がどのような歴史を経て現在に至ったのかを感じることができます。

私は、海外で活動するということは、その国の文化を知るだけではなく、その背景にある歴史や人々の思いを知り、そして尊重することでもあると思っています。

こうした歴史のある場所を実際に訪れることで、「この国はどのようにして今の姿になったのか」「そこに暮らす人たちは何を大切にしているのか」を知ることができます。

そして、それを自分自身が学び、誰かに伝えていくことも、海外で活動する私の仕事の一つなのではないかと思っています。正直、学生の頃は世界史が苦手でした。

でも、こうして実際にその土地を歩き、そこに暮らす人々の思いや記憶に触れてみると、歴史を学ぶということは、年号や出来事を覚えるだけではないのだと感じます。

その時代を生きた人たちが何を考え、何を守ろうとしたのか、そうした「人の思い」まで含めて知ることも、歴史を学ぶということなのかもしれません。

今日は、そんなことを考えながらラ・コロニージャを歩きました。

文責 田名辺 麻衣(2024年度2次隊/音楽/コチャバンバ県コチャバンバ市)

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