2025/05/13 Tue
サンフアン 活動 移住地
#23 一緒に前へ進もう!【小学校教育/伴場】


バトンリレー第二弾♪
こんにちは、ボリビアで小学校教育隊員をしています伴場海璃です!
私はボリビアのサンタクルス県の外れにあるサンフアン市で活動しています。実はこのサンフアンという場所、南米の歴史ある日系移住地で地域住民には多くの日系人の方々がいます。
サンフアン日系移住地は今年で入植70周年を迎えます。70年前に地球の反対側にある日本から、船に乗って南米のアマゾン地帯を歩き、このボリビアのサンフアンという地を開拓した方々には「尊敬」という言葉しかありません。
そして私はこの歴史あるサンフアン日系移住地のサンフアン学園という学校で活動させてもらっています。
サンフアン学園はボリビアの学校の中で最も日本の学校に近いカタチをとっている学校と言えるでしょう。本来ボリビアの学校は午前か午後のどちらかですが、サンフアン学園は日本と同じよう朝から夕方まであります。そして希望する生徒は誰でも日本語の授業を受けることができます。
また授業だけではなく、学校のスケジュールには「そうじ」の時間が入っていたり、「運動会」などの日本ならではのイベントがあるのです。そのような学校で午前中は算数・数学科、午後は日本語科の先生として私は活動させてもらっています。
算数・数学では小学校1年生から中学校3年生までを担当していて。主に計算力を強化することが私たちの目標です。
1年生は足し算、引き算にまずは挑戦、そして中学生ぐらいのレベルになると分数や少数など色んな数式が混合した複雑な計算に取り組んでいます。
「どうしたらもっと早く計算できるのか」、「どの方法が正答率が高くなるのか」などを考えることを大切にし、試行錯誤して毎日頭をフル回転させながら、私も生徒も授業を行っています。
そして午後は日本語の授業。
日本語の授業は主に2つのタイプがあり、日本語初心者の生徒に教える普及クラス、日本語がある程度理解ができる生徒の為の継承クラスというのがあり、私は2つ目の継承クラスを担当させてもらっています。
授業では日本で使われている国語の教科書の内容を勉強したり、皆で日本の歌を歌って踊ったり、ただ勉強するだけではなく日本語を用いて考え、意見を伝え合ったりしています。
そんな感じで私の1日は過ぎていきます。
教える年齢の幅が広く大変な時もありますが、どの学年にも「教えるではなく、一緒に頑張っていく。」ことを大切にしていて、私自身、毎日生徒たちから色んなことを学んでいますし、刺激を貰わない日なんてない!ほどです。
彼らには「失敗しても努力し続ける、最後まで全力でやりきる」ことの大切さを知って、いつかこの学校を、そしてこの街を引っ張っていけるリーダーになって欲しいと思って接しています。
自分の授業は他の先生と比べると厳しいし、思いが強すぎてしまうことが少しあるのかなと、、、悩んでしまう瞬間もあるのですが。
だからこそ自分は生徒たちにとって背中で見せられる人間でないといけません。凡事徹底を心掛けて、彼らと常日頃から一対一で話し合い、悩みや問題をきいて一緒に前に進んでいきたいです。
最初、私がここに来た時は不安でいっぱいでした。日本語を教えた経験もないし、日系についても良く知らない、、、
そして小さなコミュニティに入ったこともないので、果たして自分が受け入れてもらえるのかと不安もありました。
しかし地域の方々は快く自分を受け入れて下さり、今ではこんな自分を頼ってくれています。
そして生徒たちもお互いに一喜一憂し合ったりと踏んだり蹴ったりの感じですが、突然現れた自分の授業に、頑張って取り組み、休み時間は一緒にふざけたりなど毎日充実した日々を過ごせています。
「充実」という言葉で溢れている。隊員生活でこれ以上に幸せなことなんてないです。
先日、JICAから帰国便のチケットが届きました。
「あぁ、、、もう終わりなんだな、、、」。その瞬間は何も考えられなくなりました。
それぐらい自分にとってサンフアンは特別な場所なんだと思います。
残り70日、生徒の為にも、地域の方々の為にも、自分の為にもできる限りのことをして最後に笑顔でこの地を去りたいと思います。
文責 伴場 海璃(2023年度1次隊/小学校教育/サンタクルス県サンフアン市)
➡➡ 次は、同期で体育隊員の本多さんに繋ぎまーす!!
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