JICA海外協力隊の世界日記

ボリビア便り

#253 日本の文化が息づく、サンフアンの入植祭【小学校教育/久家】

Hola! こんにちは! ボリビア・サンタクルス県の日系移住地「サンフアン」で活動をしています、久家慶子です。

任地のサンフアンでは、8月8日と16日に入植祭が行われました。

サンフアンの開拓当時は、電気や水道、通信網、道路さえなく、厳しい環境の中で、移住者たちは一から村を築いていきました。そんな中、先人への祈りと、明日への希望を込めて始まったのが「サンフアン入植記念祭」です。

現在の入植祭は、展示会、盆踊り、運動会の3つの行事から成り立っています。8月8日の午後には展示会が開催され、サンフアンが誇る卵のコンクールをはじめ、学校の児童生徒による作品、草木染め、日本の野菜、編み物など、さまざまな展示が並びました。

私は児童生徒の作品の審査員を務めました。どの作品からも、入植祭に向けて一生懸命準備してきたことが伝わってきました。たくさんの野菜も並び、サンフアンの人々の暮らしや文化を感じることができました。

展示会の夜、午後7時から盆踊りが始まります。

婦人会、学生、青年会などのグループに分かれて踊り、中央の舞台を囲むように、たくさんの人が何重もの輪を作ります。私も「踊り子」の一員として、舞台の上で一緒に踊りました。

盆踊りはなんと午後11時半ごろまで続きます。会場には焼き鳥、うどん、ラーメンなどの日本食の屋台も並び、大勢の人で賑わいました。

日本から遠く離れたボリビアで、日本の夏祭りのような光景が広がっていました。

8月16日には、入植祭の一環として運動会が開催されました。

選手宣誓、ラジオ体操、綱引き、リレー、玉入れなど、プログラムは日本の運動会とほとんど変わりません。

地域の方々は区対抗、生徒たちは白組と緑組に分かれて競います。点数が入るたびに歓声が上がり、一喜一憂する姿も日本の運動会と変わりません。

さらに、学校の鼓笛隊も演技を披露しました。私も指導に関わっているため本番はとても緊張しましたが、子どもたちは練習の成果を発揮し、素晴らしい演技を披露してくれました。

入植祭を通して感じたのは、日本から受け継がれた文化や伝統だけではありません。

祭りを支えているのは日系人の方々だけではなく、学校関係者をはじめ、多くのボリビア人も一緒になって準備や運営に携わっています。移住者が築いてきたサンフアンの歴史と文化を、今では日系人もボリビア人も、世代を越えて一緒に受け継いでいます。

日本から遠く離れたこの場所で、入植祭は人と人をつなぐ大切な祭りになっているのだと感じました。

文責 久家 慶子(2024年度1次隊/小学校教育/サンタクルス県サンフアン市)

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