2026/02/22 Sun
文化 生活
#133 ボリビア生活で感じる非効率的な魅力とDIY精神【障害児・者支援/茅根】

こんにちは。南米ボリビアのコチャバンバ県で障害児・者支援隊員をしている茅根です。
今回はコチャバンバで生活している中で私が感じたボリビアの魅力の一端について紹介できればと思い、ボリビアの文化の一部を紹介します。
時間があるときに読んでもらえたら幸いです。

ボリビアはコチャバンバのお気に入りの場所の一つにカンチャ(La Cancha)と呼ばれる大きな市場がある。中心プラザである9月14日広場(Plaza 14 de September) を南に降ると何ブロックにも渡って個人商店が軒を連ね、人や物でごった返すこのエリアは外国人の僕からするとボリビアを象徴するようなエリアだ。
カンチャはボリビアの何処の都市にもあり、生活の中心地の様なエリアになっており、日常生活に必要な物は何でもある。
ボリビア第三の都市であるコチャバンバのカンチャの特徴は、山間部に位置する首都ラパス(政治の首都)と比べると平らで歩きやすく、また国際的な文化を持つサンタクルスと比べるとチョリータ(Cholitas)等のボリビアの伝統的な服装を身に纏った人が多く、よりボリビアの特徴的な文化の色がみて取れる。
カンチャに向かって歩き始めると、街の様相が少しずつ変わり始める。歩道の両脇に店が立ち並び、地べたにも商品が置かれ、歩道は狭くなり、人が密着して歩きにくくなる。さらに進むと車と人がごった返し、市場の生くさい匂いが立ち込める。
カンチャには食品、衣類、雑貨、家具、楽器屋、床屋など、ありとあらゆる商店があるが、各ジャンル事にそれぞれの区間に密集しており、日用品を見た後に、服を探しに行こうと思うと何ブロックも歩く必要があり、また何処の区間に何が売られているか把握する必要があるが、広すぎて到底1日では把握仕切れない。
また各商店は個人商店のため、物でごった返した商店を周り、値札のない商品の値段を聞き品定めする必要がある。
カンチャで物を買いに行く時は古着屋やレコード店や骨董屋で物を探すのに近い。
目的を持って物を探すには非効率的で疲れるが、何か面白い出会いがあるかもしれないというワクワクが常にある。それはさながら異世界ダンジョンやハリーポッターのダイアゴン横丁に来た様な気分にさせてくれる。
コチャバンバにもモールや大型のスーパーマーケットなどのシンプルで洗礼された近代的な商業エリアはあるが、モダンで効率化されており、とても便利だが、日本でも見慣れた様式でどこか代わり映えしない。
それに対してカンチャのようなヒューマンスケールのごちゃごちゃしたエリアはボリビアの生活や精神性が色濃くみて取れ、不便だが魅力的という人におすすめしづらい良さがある。
ボリビアに住むと、必要な物が直ぐに見つからない不便さを感じる事が多々ある。その一つに郵便やAmazonの様なサービスがない事だ。欲しい物をネットで探して直ぐ手に入る日本の様には行かない。ボリビアではある物の中から探さなければならないし、最悪なければ自分で何とかする精神が根付いている。
時にその精神は素人仕事で、プロフェッショナルとは言えず、雑な仕事にもなっているが(自分で水道管や電線の修理をしたりする人もいるが、長期的に見ればおすすめは出来ない)、カンチャ同様独特の魅力を産んでいて、僕が不便だが魅力的なボリビアの文化に魅了される一端になっている。
最悪なければ自分で何とかするというボリビアの精神は、時に簡単に物を手に入れてきた僕からすれば、クリエイティブでクールに映る。
例えばレコード好きの友達は自作でオーディオシステムを作っているし、バンドマンの友達はギターを一から手作りしている。自分の好きな物に没頭し、また手に入らないからこそ自分で作る。日本にある商業的でプロフェッショナルな物と比べれば質は落ちるし、非効率的かもしれないが、彼らの作っている物はそれらと比べる物じゃない特別な魅力がある。



ボリビアには、自分達で作り出すDIY精神に溢れたオリジナルクラフトが沢山ある、フェリア(Feria)と呼ばれるお祭りやフリーマーケットに行くと自作の商品をアーティスト達が手売りしており、個性的なアーティストのアイデアが詰まった作品があったりする。
僕の趣味はそこでシールや雑貨をボリビアのお土産代わりに買う事だ。これらの作品は商業的な物とは違うボリビアの精神が反映されている気がして、ここでしか手にできない特別な経験を象徴する物になっている。

文責 茅根 暁史(2024年度1次隊/障害児・者支援/コチャバンバ県コルカピルア市)
SHARE





