JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

白サイトレッキング

 Dumela(こんにちは!)2023-2の小学校教育、井口昭夫です。今回は「白サイトレッキング」について紹介します。私達が行ったのは、首都ハボローネからわずか15キロのモコロディ自然保護区。びっくりするほど首都のすぐ近くです。しかし、そこには、およそ30㎢の自然保護区に、白サイ、キリン、シマウマ、インパラ、イボイノシシ、ダチョウなど多数の動物が生息しています。そこで白サイトレッキングに挑戦しました。サイは、サファリのビック5の1つでもあり、また絶滅危惧種にも指定されています。

 

 まず、車に乗って、サイのウンチや足跡を探します。途中、キリンやシマウマなど他の動物も見ることができました。そしてついに見つけました!サイの足跡です。そのでかいこと!その足跡から白サイ探しが始まります。銃を持ったレンジャーが先頭。私たちが後に続きます。白いトゲのある灌木を避けながら、道なき道を進んでいきます。途中、ソフトボールよりも大きなウンチを発見!どんどん歩いていくと、遠くにサイの親子が見えてきました。感激の一瞬です。

 そのサイの大きな事!体長5m、体高は2m近くもあったように思います。3tはゆうに超えているでしょう。まるで歩く灰色の巨岩です。鼻上の角の立派な事!なんと、その親サイの向こうにはもう何頭かのサイの姿を見ることができました。数えてみると全部で10頭! 信じられないことにモコロディ自然保護区の全てのサイが全頭集合していたのです。サイを見つけたこともラッキーでしたが、全頭見ることができるなんて嬉しい驚きです。通常、それぞれ別行動だとか。

 しばらくすると1頭のサイがこちらに向かって、ゆっくりと歩んできました。とても美しく感じられました。何も飾らず、何も気負わず、悠然とこちらに向かってただ歩いてきます。私は思わずビデオを回しました。「近くに来たら、一本背負いだな」とか「俺は巴投げだ」とかのささやき声が聞こえます。

 そして奇跡的にも10頭のサイの前で撮った写真が上の1枚です。ここに来てもサイを見ることができない人も多い中、なんという幸運でしょう。きっと日頃の行いの良い人が集まったのだと思います。あるいは、ここに来る前にサイのウンチを触ってしまったことが幸いしていたのかもしれません。

 あのサイの迫力。きっと生涯忘れることのできない1日となりました。サイを自分たちで探してみたいという方は、モコロディ自然保護区、お薦めです。

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