2026/10/22 Thu
文化 日常
ツワナ語で繋がるボツワナ

はじめまして! 2026年度1次隊、小学校教育隊員の植木ゆうなです。 初めて世界日記を書きます!
私たち1次隊がボツワナに来て2ヶ月が経ちました。 初めの1ヶ月は、同期全員で首都ハボロネに滞在します。オリエンテーションや現地語訓練、表敬訪問などを行いました。支所スタッフの方や先輩隊員が、ボツワナを知ることができるように様々なイベントも開催してくださいました。
(レテイシというボツワナの伝統的な布を買いに行きました。かわいすぎてテンション上がります)

今日はオリエンテーションのメインであった、語学について書きたいと思います。
ボツワナは基本、英語が通じます。ボツワナの小学校では、2年生からは国語以外の全ての教科を英語で学んでいます。私たちは、日本での派遣前訓練で英語を学んできました。
母語ではない英語を媒介として、別の新しい言語を学ぶ、、、 果たしてそんなことが可能なのだろうか、と不安を抱えながら現地語学訓練は始まりました。
ボツワナ人の先生から約3週間、ツワナ語を教わります。最低限、生活に必要なフレーズが使えるようになるために、猛スピードで詰め込んでいきます。案の定、1日目にして脳がオーバーヒートしました。 しかしだんだん、気づいてしまったのです。この言語の面白さに。
いくつかツワナ語の面白い特徴を紹介します。
①同じ単語が同じに聞こえない
名詞や形容詞の一部は、接頭語(変わるパーツ)と語幹(変わらないパーツ)が組み合わさり、ひとつの単語ができます。
例えば、名詞の「木」は
単数 setlhare (セトラレ) 複数 ditlhare(ディトラレ)
と数によって接頭語が変化します。
形容詞の「小さい」は
monnye(モンニェ) bannye(バンニェ) nnye(ンニェ) dinnye(ディンニェ)
全て同じ意味ですが、前にくる言葉によって接頭語が変わるのです。
そうなんです、初めの音が全く違うので、覚えたはずの単語も、何!?となるのです。
接頭語によって意味が変わるものもあります。
例えば、語幹が「tswana」の単語は
Botswana ボツワナ・・・国の名前 Motswana モツワナ・・・ボツワナ人(単数) Batswana バツワナ・・・ボツワナ人(複数) Setswana セツワナ・・・ボツワナの文化や言語
というように接頭語によってバリエーションが広がります。 日本語に訳したときに、「ボツワナ語」ではなく「ツワナ語」と言われるのはここから来ているのかなと想像してみたりしました。
(勉強の息抜きは、すてきなレストランをめぐること)
②数字
訓練中、先生から「数字は1-3まで覚えとけば大丈夫」と言われました。
確かにそれ以上の数字を表す時は、そこだけ英語で表現されます。
配属先の打ち合わせでも、英語で言われる数字だけは聞き取れるので、そこから内容を推測します。
時間を表す言い方を習いました。
12時45分
英語だと、twelve fourty five
日本語だと、じゅうにじよんじゅうごふん
と言います。
これをツワナ語にすると、
oura ya lesome le bobedi le metsotso e le masome a mane le botlhano
となります。長すぎますね。ボツワナの人も誰も使いません。
時間がとてもゆったり流れ、細かい時間をあまり気にしないボツワナの文化では、45分という具体的な数字を表す必要がなかったのではないかなと思いました。
そういえば、ボツワナの人との待ち合わせは~時か~時半という区切りしか聞いたことがありません。
(同じホテルで生活していたので、よくみんなで夕飯をつくりました。)
③発音が難しすぎる
ツワナ語は、文法はそこまで難しくありません。英語に似ています。パズルのように組み合わせて、否定文、疑問文、命令文など作れるようになると楽しくなってきます。
しかし、日本語にない発音が多くあり、真似しようとしてもどうにもうまくいきません。
例えば「tl」
tとkの中間のような、口の奥から出す音。
説明してもらったところ、口の中の上の空間で何かが起きている、らしいです。
私のツワナ語ネームは、美しいという意味のBontle(無理やりカタカナにすると、ボンクレ)というのですが、この「tl」が一向にマスターできません。
配属先の小学校の子どもからよく発音を訂正されます。子どもたちは私が外国人だからといって妥協せず、何回でも「違う!」と言って、喜んで教えてくれます。私にとって最高の先生です。ですが、このままだと自分の名前も正しく発音できません。練習あるのみです。
④ツワナ語に誇りをもっている人が多い
ボツワナの方と話をしていると、
「ツワナ語は美しい言語なのよ。」
という言葉をよく聞きます。
ホテルやお店のスタッフさん、タクシーの運転手さん、コタという地域の集会、、
様々な所でツワナ語をほんの少し喋っただけで大変喜んでもらえます。勉強のモチベーションも上がります。
(ツワナ語で自己紹介する機会をいただきました)

(コタにはレテイシのスカートとバンダナで行くのがマナーだそうです)
自分の配属先に赴任した今、毎朝同僚の先生たちとツワナ語で挨拶します。私とは活動に関することは英語で話してくれますが、ツワナ語を喋れるようになってね!と教えてくれる同僚がたくさんいます。いつかツワナ語で雑談できるようになりたいと思っています。
ツワナ語の勉強を通して、現地語を知ることで現地の方と繋がれるということを実感しています。今後、より深い繋がりを作れるように活動していきます。
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