JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

はじめてのLeteisi

Dumelang!(こんにちは!)
ボツワナの首都・ハボローネに派遣されています、マーケティング隊員の藤井です。

皆さんは、「アフリカ布」というとどんなイメージが浮かびますか?
鮮やかで、柄があって、日本のブランドではあまりみない色の組み合わせが多いかも……など、さまざまだと思います。
アフリカの中の一国に派遣されてみて、また他の国に派遣された隊員たちの様子を見て、どうやらそれぞれの国ごとに雰囲気の違う布カルチャーがあることが分かりました。

今日はボツワナのカルチャー「Leteisi」をご紹介します。

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ボツワナの伝統衣装「Leteisi」は、ボツワナ社会で非常に良く着られます。冠婚葬祭はもちろん、週末に教会へ行く際に着たり、大きなイベントで着られる印象です。
Leteisiは別名ジャーマン・プリントとも呼ばれることがあり、その名の通り元々は隣国の南アフリカを経由して、ドイツからやってきたそう。さらにドイツからやってきたプリント生地のモチーフを、ボツワナ人が独自にアレンジすることで、独自の柄へと変化していったようです。
ボツワナの国旗にも入っている大切な色である青を貴重とした布が多いですが、青以外の色の布もよく見かけます。


ボツワナの人たち、特に女性はLeteisiを何着も持っています。同じテーラーさん(仕立て屋さん)に昔からドレスをお願いしているという人も多いです。
結婚式の際には、新婦と関係の近いゲストは同じプリントの布を使ってお揃いのドレスを仕立てて参列することも。

今回、9月末にボツワナの独立記念日があったので、それに合わせて私もドレスを仕立ててみました!
仲のいい同僚が昔からお世話になっているというテーラーさんを紹介してもらい、テーラーさんの工房へ。作りたいドレスの型はSNS上で参考になりそうな画像を探して、こういう風にして欲しいと依頼しました。

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日本で暮らしているとフルオーダーの服を作ることってなかなか無いですよね。
私は人生初のフルオーダーでした。服の採寸をしたのも、高校の制服以来じゃないかな……。

どうせなら自分の骨格にあったものを作ってもらいたい!ということで、今回は
・裾はマーメイドドレスで
・首元はVネック
・袖はタイトめにつけてほしい
とお願いをしました。

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約3週間後、無事完成!
とっても素敵なドレスに仕上がりました。
こだわりがある場合は、しっかり「ここはこの画像のようにしてほしい」とお願いすることで、満足いくものに仕上がりそうです。

独立記念日前の平日、配属先でIndependence dayを祝うためにLeteisiを着て来て!とお達しがありました。こちらを着て出勤しましたが、通勤の道中、途中で寄ったお店の人、同僚、あらゆる人に褒められて自己肯定感が上がる1日になりました。

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ボツワナ人は、現地語であるツワナ語を話したり、ローカルフードを食べたり、Leteisiを着たりすると非常に喜んでくれます。
外国人としてその国で生きるには、相手の生まれ育った環境を知って、その文化を取り入れながら過ごすこと、できればそれを好きになることが重要ということを再確認しました。

そして何よりLeteisiはとってもクール!
青のものはデニムのような色合いでパリッとしていて、落ち着いた色合いが好きな自分も使いやすくてお気に入りです。

これからもイベントに合わせて仕立てて、お土産の一つとして大切に持ち帰りたいと思います。

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