JICA海外協力隊の世界日記

ボツワナ便り

ボツワナでの情報源とGoogle Map

コンピュータ技術隊員の加地です。バスで6時間のフランシスタウンにて活動していますが、先週は健康管理(追加のワクチン接種)で首都ハボロネに行ってきました。あわせて、帰国される隊員の最終報告会、また空港でのお見送りもしてきました。

日本の当たり前が通用しないことの一つに、ボツワナでの情報検索があります。インターネットで何か探そうと思っても、往々にして情報に行きつきません。では、ボツワナ人はどうやって情報を獲得しているのか?

実は多くの情報はFacebookにあります。イベントの情報、ショップのセールから政府のアナウンスまで。任地に入ってからも、カレッジで働くスタッフや学生はいつもスマホでFacebook(それとYoutubeにTikTok)を見ているようです。月末に控えた総選挙に向けての情報やニュース、スポーツやエンターテイメントの情報も、Facebookから得ているようです。

facebook1.jpg
断水のお知らせを英語とツワナ語で掲載している水道公社のFBページ

活動先のカレッジでも、発信する情報は少ないながら、募集アナウンスから入学者の発表、宿舎の割り当てまでFacebookページへの掲載で行っています。私は少しずつ、いろいろなFacebookページをフォローして、タイムラインでときどき情報を得たりしています。

インターネット上に情報を公開しようとしても、モバイル通信の契約がSNSパックになっているとGoogle検索やSNS以外のサイトが見れないという話もあるようで、現時点においてSNS以外のインターネットサイトを積極的に運用する動機があまりないのかもしれません。

そしてどこかに行く時など、物理的な場所を確認するのには、掲載された住所や道案内のインストラクションを元に、Google Mapで検索します。Google Mapへのリンクを掲載している場合もありますが、これでわかるのかなという粗い案内がポンと書かれていることも多いです。

Google Mapは便利なのですが、ここにも情報更新の問題がみられます。スポットの情報はおおむね正確なのですが、施設名称で検索できないこともあったり、たまに間違った場所が登録されていることもあります。

またストリートビューは事前に行き先の様子や景色が見えたりして便利なのですが、撮影されてからほとんど更新されておらず、新しい建物が写っていなかったりもします。そんなに頻繁に車を走らせて撮影するわけにもいかないことは理解できますが、さすがに古いなと思ったり。

Google_Street_View_1.jpg

よくみると、「image capture Apr 2012」とあるではないですか。首都Gaboroneも2012年に Googleが車を走らせたまま、Street Viewの光景は更新されていないようです。

たまに新しい写真を見かけることもあり調べてみると、Google Mapに投稿された写真が使われたり、Google Street Viewに撮影したデータをアップロードして貢献できる仕組みも提供されているんですね。
https://www.google.com/streetview/contribute
手持ちの360°カメラ、Insta360でやってみたくなりました。

Mapのデータは最新のようで、カフェのレビューなどは逐次登録されているようです。車の移動にもスマホでGoogle Mapにナビをさせているところをよく目にします。

また衛星写真はボツワナでも隅々まで2024年の撮影になっており、MapをSatellite表示に切り替えると最新の道路や建物を確認することができます。衛星は手間いらずですね。

そしてこのGoogle Mapで間違えている情報、実は修正リクエストを送ることができるんですね。ボツワナに来て3度ほど、修正のリクエストをしました。

Google_Map_1.jpg

最初は、フランシスタウンにあるNyangbwe Hill(ニャンガブエ・ヒル)。聞けばフランシスタウンを一望できるそうで、カレッジの先生に連れて行ってもらいました。教えてくれたのはインターン生でしたが、Google Mapで見たときは「Temporary closed」になっていました。

実際に行ってみて、特に制限なく頂上まで登ることができ、東西南北見渡すことができました。コロナの時期に、立ち入りが制限されたりしたことがあってそのままになっていたのかもしれません。

こんな場合は Google Mapからスポットを選択し、「Suggest an edit」を開くと修正の提案を送ることができます。

フランシスタウンにある Douma's Crocodile Farmは、最初はタウンの中心部にありましたが歩いて探しに行っても見つかりませんでした。先輩隊員の情報でもタウンから離れたところにあるとされていて、Facebookページに運営者が掲載している道案内でもタウンからは相当離れているようでした。

首都ハボロネでも、移転した病院が古い場所のまま残っていて、注意してくださいという案内をいただいていたので、こちらも編集の提案を送ったところ、すぐに位置は承認され、何度か名前が調整されたりして分かりやすくなっていました。

Google_Map_2.jpg

こういうところは、Googleも生きたデータが命であり、リクエストの確認や反映を行う仕組み体制を持っているのだろうと想像しました。そしてまた、気づいたことがあれば提案を送ってみようと思いました。

それははまた!

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