JICA海外協力隊の世界日記

カンボジア便り

Kingdom of Wonder(不思議の王国)

「カンボジア便り」の第一回目は、カンボジアの概要についてお話ししたいと思います。

カンボジアは、東南アジアのインドシナ半島南部に位置し、タイ、ラオス、ベトナムに囲まれた王国です。上の写真は、11月の「水祭り」の時に、首都プノンペンにある王宮の前で撮影したものですが、よく見てみると、比較的若い人が多いように見えます。お祭りなので、若い人がたくさん参加しているのでしょう、と思われるかもしれませんが、実はカンボジアの年齢中央値(平均年齢のようなもの)は、なんと27.1歳(2023)。実際に若い人が多いのです。ちなみに、日本の年齢中央値は49.1歳で、27歳代というのは1960年代後半までさかのぼることになります。ちょうど高度経済成長の時代ですね。

カンボジア観光省Webサイトのトップページをみると、アンコールワット遺跡をバックに”Kingdom of Wonder”の文字が描かれており、自然と歴史が魅力の国であると紹介されています。

カンボジアの地方を訪れると、大自然と歴史(遺跡群など)を満喫することが出来ると思いますが、首都プノンペンにおいては、近年の目覚ましい経済発展に驚くことになるでしょう。2枚目の写真を見ても分かるとおり、多くの高層ビルが立ち並び、日本の有名スーパーマーケットや日本食レストランもたくさん出店しています。

3枚目の写真は、メコン川に架かる「きずな橋」で、2001年に日本の援助で建てられた橋です。

プノンペンの北東にあるコンポンチャム州にあり、橋梁の全長は1360mあります。この橋ができるまでは、国の東西が分断されており、物流や人の行き来が非常に困難だったため、橋建設は国民の悲願だったそうです。これらの橋が、この国の経済発展に大きく貢献したことは言うまでもありません。

次回からは、実際に現場で活躍する人たちからの便りをお届けします!

駒走拓三 企画調査員(ボランティア事業)

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